6月26日付当コラムの“ゲート試験問題”について「内容が一方的過ぎる。こちらのことも取材をして書いてください」とゲート試験を担当するJRA職員らから申し出を受けた。
「試験官はスタンドから見て、一人が判定していると思っているでしょ? 10個の目(つまり5人)でいろいろな角度から判断しているんです」とJRA職員。確かに認識不足だった面もあり、今後はJRAサイドの取材をより深めて記事にしたい。
一方で、ゲート試験に関わる“苦情”は増える一方という現実もある。前もって断っておくが、こういうことがあった後だけに、記者も自分からゲートの話を進んで振るようなことはしていない。それでも耳に入ってくるのだ。
2回連続で不合格となった馬を管理する某関係者は「普通には出ている。でも“遅い”と言われて落とされる。『この距離をこれくらいのタイムで』というハッキリした基準を作ってほしい」とこぼしていた。以前から提言はしているが、もう少し数字なり説得力のある基準を設けることはできないのか?
JRA職員の一人は「調教師会とも意見交換をしている」と語っていた。そうした機会をもっと有効に活用し、よりスムーズに2歳馬たちがゲート試験に臨めるようにしてほしい。「世界に通用する馬づくり」もスタートはゲートから。今後もゲート試験に関する問題については取材していきたい。
さて今週から関西圏は小倉開催。熊本生まれの記者も待ちに待っていたが、それ以上に待ち遠しかったであろう人が安田調教師だろう。11年にトウカイミステリーで北九州記念を制し、騎手と調教師で小倉重賞の完全制覇を達成。「小倉は第2の故郷」と言うほどだ。
その安田調教師が小倉の一番槍として送り込むのがハッピーロングラン(牝=父ネオユニヴァース、母ハッピーラン)。先週水曜(17日)には遅い時間の坂路で4ハロン53.0-12.6秒をマーク。「体重の重い人間が乗ってこの時計なら上等。ちょっと動いてきそうな馬だよ」。日曜(28日)の芝1200メートル新馬戦で“小倉男”の本領を見せてくれるはずだ。
土曜(27日)の“小倉名物”九州産限定新馬戦(芝1200メートル)はテイエムゲッタドン(牡=父テイエムオペラオー、母テイエムジャンヌ・山内)に注目だ。先週の坂路で4ハロン54.6-11.9秒。当初の評価は僚馬のコウエイプリンセス(牝=父キングカメハメハ、母ダンツビューティ)の方が高かったが、「上がり重点とはいえ、2歳馬でラスト1ハロン11秒台はなかなか出ない。(評価が)ひっくり返ったね」と川江助手。
他ではテイエムキュウコー(牡=父テイエムオペラオー、母テイエムクリスタル・五十嵐)も坂路で4ハロン53.1-12.1秒の好タイムをマーク。今年は05年以来の「1〜3着テイエム独占」までありそうな予感もするが果たして!?
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