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藤岡康に“続投”志願させたインカンテーションの急成長/トレセン発秘話

  • 2013年07月31日(水) 18時00分
 サラブレッドには劇的に成長する瞬間がある。分かりやすい例を挙げればキングカメハメハだ。

 03年秋のデビュー当初は追い切りも水準レベルでレースでも大きなインパクトはなかったが、04年2月のオープン・すみれS前後から急に坂路で動き出し、レースでも圧倒的なパフォーマンスを連発。NHKマイルC→日本ダービーの変則2冠を達成した。

 その急激な成長は、デビュー2戦目の500万・エリカ賞(1着=0秒1差)に騎乗していた武豊をして「あそこまでの馬になるとは」と驚かせたほどだった。

 ダート重賞を5勝し、黎明期の羽月厩舎を支えたワンダースピードにも生まれ変わった瞬間があったという。「羽月厩舎に転厩して2走目の準オープン(梅田S)をレコードで勝った時は、こっちがビックリするぐらいの勝ちっぷり。まだその時点では半信半疑だったけど、その後もう一度レコードでオープン(ベテルギウスS)を勝った時にこれは馬が完全に変わったと思った」とは山下助手。馬が自信をつけたのか、それまで条件戦でウロウロしていた時とは明らかに競馬ぶりが変わったという。

 そして今また、羽月厩舎で生まれ変わりつつある馬が1頭いる。今週の新潟GIII・レパードSに出走するインカンテーションだ。

 デビュー当初、芝を使っていた時はタイムオーバーを心配されるくらいの馬だったが、ダートに転じてレースを重ねるにつれ、心身ともに成長し、馬が明らかに自信をつけてきた。「以前と馬が違って今はどんな競馬でもできる。引き続き相性のいい左回りなら」と田崎助手。

 前走騎乗した藤岡康がレース後、新潟に行くなら乗りに行く、と“続投”を直訴した(早くから大野に先約あり)というのも、この馬の劇的な成長があればこそ。今週はこの馬でワンダースピード以来の羽月厩舎重賞Vを応援したい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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