トウケイヘイローの清水久調教師が、小倉記念のメンバーを見て「マイネルラクリマがどんな競馬をするかですね」とライバルの走りに注目していた。
函館記念を勝ったトウケイヘイローに、七夕賞優勝馬マイネルラクリマ…。現在サマー2000シリーズのポイントトップに並ぶライバルがここで勝てば、トウケイヘイローには札幌記念優勝がサマーチャンプへの(ほぼ)必須条件になってくる。逆にラクリマが圏外に沈むようなら、トウケイヘイローにとって王座がグッと近づいてくるのだ。設立当初よりシリーズ優勝ボーナスが1000万円減額された(5000→4000万円)とはいえ、ビッグボーナスであることには間違いなく、今年の小倉記念出走馬もサマーシリーズを明確に狙い打ちしている陣営が多い。
「でも、競馬は狙って取れるような簡単なものでもないからね。だから難しいんだけど」と話すのはナリタクリスタルの木原調教師。同馬は今年も小倉記念→新潟記念とシリーズを転戦する予定で、3年前のチャンピオンでもある。
「あの時は、全くサマーシリーズなんて目標にしていなかった。新潟記念で勝った後に、JRAの人に2回表彰がありますって言われて『何で?』って思ったくらい。それぐらいの気持ちで臨んだほうがいいのかもしれないね」
構成レースの中にハンデ戦が多く、早めに勝ってしまえば、次は斤量を背負って苦しくなるという側面を持つこのシリーズ。マイネルラクリマのような存在より、陰に潜んだ3年前のナリタクリスタルのような存在のほうが面白いのかもしれない。例えば「本当はマイルのほうがいいのかもしれないけど、七夕賞(4着)でポイントを稼いだし、それならシリーズに行ってみようか」(宮調教師)という“軽いノリ”で小倉記念に使ってきたマックスドリームあたりが、不気味に映る。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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