そろそろ崖っ縁が近づいてきた。3歳未勝利戦のことだ。夏の小倉&新潟&函館開催で“通常”の未勝利戦は終了。次の4回阪神、4回中山では出走資格(出走回数5回以下、もしくは直前の平地競走5着以内)を限定される、いわゆるスーパー未勝利戦となる。前述の条件を満たさない馬は、今後1か月で結果を出さないといけない。
3歳未勝利戦は出走頭数がどんどん増えていく現状。優先出走権を持っていない馬は、適度な間隔で、適鞍を使えることは少なくなる。中にはとりあえず出られるところに使って5着以内の優先権を確保しようとする陣営もあるし、今からスーパー未勝利戦を見据えて出走回数を抑える作戦に出る厩舎もある。生き残るための熱い攻防が今、繰り広げられている。
レースによっては40頭近くの馬が出走を表明している3歳未勝利戦がある一方で、2歳戦を見るとスカスカ。そんな状況に「JRAは2歳戦だけを重視して、この時期の3歳未勝利なんてどうでもいいと思っているんやろ」と嫌みを言う関係者も少なくない。
今週の土曜小倉で組まれている2歳オープン・フェニックス賞などは特別登録の時点でわずか12頭。その中で勝ち上がっている馬は3頭(残りは未勝利馬)という悲惨な状況だ。このレースは昨年も7頭立てで、そのうち中央勝ち上がり馬は4頭だけだった。果たして1着賞金1500万円も出す価値のあるレースなのか、という疑問が生じてしまう。出走することすらできない3歳未勝利馬が数多くいる中で、中身の薄い2歳競走…このいびつな番組は今後、改善の余地が大いにあると言えそうだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
今日の東京スポーツ一面
▼
東京スポーツ 今日の紙面・
松井氏「巨人入閣問題」恩師が核心発言・「震度7」大誤報に列島“大揺れ”も脱原発派に追い風
・中島知子映画初主演 濡れ場ともう1つのサプライズ
・巨人60勝!“原名人”の先読み采配
・2連発!大阪桐蔭・森友哉 意中の球団
・加藤まゆゆ蹴りが裏目 元相方の復帰遠のく
ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。