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netkeiba

芝1200mの外枠ボックス

  • 2003年08月04日(月) 16時17分
 函館最終週のお楽しみといえば、「芝1200mでの外枠ボックス」である。開催が進むにつれて芝の内寄りが荒れ、特に芝1200mで外枠が有利になる現象は各場で見かけられるが、特に函館と小倉はその傾向が強く、「黙って外枠ボックス」という買い方さえアリになる。

 まず、年度による仮柵の置き方などを無視し、2回函館開催における枠番別成績(札幌より前の施行となった97年以降)を見てみよう。

枠(連対率-単回収率-複回収率)
1枠16.7%-83%-80%
2枠10.4%-120%-89%
3枠15.7%-50%-68%
4枠13.0%-116%-88%
5枠15.8%-70%-85%
6枠15.0%-49%-63%
7枠17.5%-175%-112%
8枠21.6%-65%-83%

連対率の1位が8枠(2位が7枠)、回収率の1位が7枠となっており、最終週に限らず開催を通じて外枠が有利であることが伺える。

 このうち、回収率ベースで最も買うべき7枠について、開催7日目と8日目の成績を抽出するとこうなる。

日付(連対率-単回収率-複回収率)
7日目17.8%-583%-182%
8日目11.1%-28%-226%

7日目の単回収率がやたらと高いのはカツマサケンの単勝2万馬券があるからなのだが、それにしても連対率ベースで7日目の方がこれまで高いのは意外だった。ちなみに、8枠についても調べてみると同様となる。

 理屈で考えると、7日目はローラーをかけた直後→内枠が有利→外枠は不利となりそうなものだが、現実はそうでもないようだ。

 そう考えると、登録頭数が16頭と控えめなこともあり、函館2歳Sでの外枠狙いは立てにくいことになる。外枠ボックスで狙うなら土曜の後半レース、9Rに予定されている500万下のレースか、土曜最終の八雲特別あたりが良いかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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