函館最終週のお楽しみといえば、「芝1200mでの外枠ボックス」である。開催が進むにつれて芝の内寄りが荒れ、特に芝1200mで外枠が有利になる現象は各場で見かけられるが、特に函館と小倉はその傾向が強く、「黙って外枠ボックス」という買い方さえアリになる。
まず、年度による仮柵の置き方などを無視し、2回函館開催における枠番別成績(札幌より前の施行となった97年以降)を見てみよう。
枠(連対率-単回収率-複回収率)
1枠16.7%-83%-80%
2枠10.4%-120%-89%
3枠15.7%-50%-68%
4枠13.0%-116%-88%
5枠15.8%-70%-85%
6枠15.0%-49%-63%
7枠17.5%-175%-112%
8枠21.6%-65%-83%
連対率の1位が8枠(2位が7枠)、回収率の1位が7枠となっており、最終週に限らず開催を通じて外枠が有利であることが伺える。
このうち、回収率ベースで最も買うべき7枠について、開催7日目と8日目の成績を抽出するとこうなる。
日付(連対率-単回収率-複回収率)
7日目17.8%-583%-182%
8日目11.1%-28%-226%
7日目の単回収率がやたらと高いのはカツマサケンの単勝2万馬券があるからなのだが、それにしても連対率ベースで7日目の方がこれまで高いのは意外だった。ちなみに、8枠についても調べてみると同様となる。
理屈で考えると、7日目はローラーをかけた直後→内枠が有利→外枠は不利となりそうなものだが、現実はそうでもないようだ。
そう考えると、登録頭数が16頭と控えめなこともあり、函館2歳Sでの外枠狙いは立てにくいことになる。外枠ボックスで狙うなら土曜の後半レース、9Rに予定されている500万下のレースか、土曜最終の八雲特別あたりが良いかもしれない。