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母父ストームキャットが止まらない/トレセン発秘話

  • 2013年08月14日(水) 18時00分
 特定の血統の馬が、ある時期集中して走ることがある。今年、クリスマスがGIII函館2歳S(7月21日)を勝った後に梅内調教師から「今年はバゴがよう走る」と聞いた。ちょうどビッグウィークが障害に転向して初戦を快勝した時でもあり、確かにバゴ産駒が競馬をにぎわせていた。「ウチのバゴ産駒も走るで」。梅内師がそうささやいた九州産の2歳馬カシノタロンは宣言通り新馬戦を快勝して、先週のフェニックス賞でも2着した。梅内師の言うバゴ産駒のブームは小規模ながらもまだ続いているようだ。

 しかし。それより明確に今年突出して走っている血統がある。それが母の父にストームキャットを持つ馬たちだ。

 桜花賞を制したアユサン、ダービーを制したキズナ、高松宮記念&安田記念を快勝したロードカナロアなど、上半期の活躍はご存じの通りだが、その快進撃はいまだ継続中。先週も新潟の関屋記念をタイキシャトル×ストームキャットのレッドスパーダが勝ち、新潟の新馬戦ではアユサンと同配合のディープ×ストームキャットのサトノアラジンが大物感たっぷりの勝ちっぷりを見せた。

 ここまで来ると、今年は一年通して母父ストームキャットの当たり年?「ストームキャット産駒自体は日本に合わずにあまり走らなかったけど、あれだけの種牡馬(北米リーディング2回)だったし、全部いい繁殖につけているから血統は超一流。ブルードメアサイアーになって一気にあのスピードが生かされたということだろうな」と分析するのは血統通の白井調教師だ。

 今週の北九州記念に出走するアンシェルブルーも母父にストームキャットを持つ2013年必勝(?)血統の“魅惑馬”。人気はないが、この配合の爆発力を見ると無視はできない。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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