新潟2歳SにはダリアS組のような前走オープン特別組と、前走新馬・未勝利組がそれぞれ出てくる。
この2つのグループを「前走人気」という観点で見ると、対照的な構図になっている。
オープン特別組は、前走で人気になっていた馬が強い。前走着順よりも前走人気のほうが判断の材料になる。
過去10年、前走オープン特別で1〜3番人気だった馬は(3.2.3.13)。それに対して4番人気以下だった馬は(0.0.0.21)だ。
もちろん、前走を人気薄で好走してきた馬もいるわけである。前走4番人気以下で1着してきた馬は3頭、2着してきた馬は2頭いたが、それらも4着以下に沈んだ。新潟2歳Sで5番人気以内だった馬も4頭いるが、それらもすべて馬券には絡めなかった。
となると、今年問題になるのがマキャヴィティ。前走ダリア賞は接戦をしのいだが、これまでの傾向としてはリスクもはらんでいるということになる。ちなみにキャリア3戦というのも新潟2歳Sでは良いパターンではなく、特に1着を取るうえでの障壁は多い。
オープン特別組と同様に前走人気が重要になるのが未勝利組だ。過去10年で馬券に絡んだ馬は6頭いるが、うち5頭が前走1番人気で、残り1頭も3番人気。新馬を走ったうえで人気になっていなかった馬は厳しい。今回は未勝利組が7頭登録しているが、前走1番人気は3頭だけ。あとは2番人気だったセトアローがいるが、同馬は前走がダートだ。
唯一、前走人気が全くアテにならないのが新馬組。当然みんな勝ってきた馬だが、前走1番人気が(0.1.2.20)で前走2番人気が(0.0.0.18)。前走6〜9番人気組が(2.1.3.10)だから、先の2グループとは全く違うことがお分かりいただけるだろう。新潟2歳Sを予想する際は、以上のような構図を知っておくと、取捨が簡単になったり、新しい切り口が見つかったりするのではないかと思う。