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鵜呑みにはできないが、自分の形なら非常に強い/札幌記念パドック回顧

  • 2013年08月20日(火) 18時00分
トウケイヘイロー

トウケイヘイロー

 札幌記念はトウケイヘイローが圧勝。状態としては前走と平行線くらいで、腹袋の大きい体型が印象的でした。レースでは圧倒的に逃げ馬が有利な馬場を生かしての圧勝。逃げるという戦法とこの日の馬場を考えるとこういう結果になるのが分かっているのに他の逃げ馬ががっちり押さえていかなかったのにはがっかりしましたが、自分の形に持ち込んだ時の強さを前走に引き続きアピールした形となりました。今後の課題は競られた時に折り合えるのかということでしょう。ただ、鞍上武豊騎手でこのような鮮やかな逃げ切りはサイレンススズカを髣髴とさせますね。

 2着のアスカクリチャンは印を回すことができませんでしたが、馬体は確実に良くなっていましたし、前走の不利な条件で3着まで健闘した脚は本物でした。馬自体かなり良くなっているので、今後も安定した走りを見せてくれると思います。

 3着のアンコイルドは元々は見栄えのしない馬でしたが、筋肉がしっかりと付いて良くなってきました。ジャイアンツコーズウェイ産駒で、こんな馬場も合っていたと思います。一線級と時計の速い馬場で戦うにはまだ足りないと思いますが、今回のように力の要る馬場なら引き続き上位争いが可能でしょう。

 4着のアイムユアーズは馬体が素晴らしく良くなっていましたし、あれならマイルくらいの距離で牡馬の一線級とやっても勝負になりそうです。マイル路線に進んでいくようならG1でもチャンスがあると思います。

 5着のロゴタイプは蹄に高さがあって、ツナギの踏ん張りも利いていたので、むしろトウケイヘイローよりは馬場適性が高いかと思っていましたが、結果的には厳しかったようです。飛節のぶれも少なくなり、完成度は高くなってきましたが、今回のような馬場で厳しい競馬をしたのでダメージはちょっと心配です。

 6着のオールザットジャズはしなやかで良い馬体ですし、レースでも見どころがありました。牝馬同士で中距離なら勝ち負けでしょう。

 7着のレインボーダリアは馬体の張りが良くなって、大分良い頃の感じに近付いてきました。次辺りそろそろ走りそうです。

 13着に敗れたトーセンジョーダンは状態自体かなり上がってきていました。今回はスタートしてすぐに躓いてしまって流れに乗れませんでしたが、次走は大きく巻き返す可能性がありますので、注意しておきたいところです。

【次走の注目馬】
トーセンジョーダン
良くなってきたし、次走辺りは一変もある。

アイムユアーズ
距離短縮なら牡馬の一線級が相手でも。

アドマイヤディープ
今回は馬場がすべて。能力は高い馬だし、一気の巻き返しを期待。

スパルタカス
今回はちょっと太かったし、次走絞れてくれば。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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