今年の新潟記念は、特別登録頭数が14頭だった。数週間前に週刊誌の原稿を書いて「想定馬少ないな〜」と思っていたのだが、それもそのはずだ。登録の段階でフルゲートをかなり割れている。
ハンデG3、しかもローカルという敷居の低い条件なのに、登録馬が少ないというのは意外である。しかも近年は高齢馬が現役として残ることも多く、あっちもこっちも混んでいる状況。入れるところにめざとく登録してくる馬も増えているだけに、ちょっと意外だ。
2003年から現在までに、3歳限定や牝馬限定を除く芝1800-2000mのハンデG3は全部で108レース行われている。そのうち頭数が14頭立て以下だったのは19レースのみ。12頭以下となるとそのうち10レースのみである。
しかも、近い時期になるほど少なめ頭数のレースは少ない。先述した14頭立て以下19レースのうち17レースは2008年以前のもので、それ以降は2011年と12年に1レースずつあったのみ。2009年・2010年はゼロだった。
2011年は今年と同じく新潟記念で、11頭立て。ナリタクリスタルが勝って、5、9、3番人気の決着。3連単は10万円以上ついた。
2012年は小倉記念で12頭立て。エクスペディションが勝って、3、1、9番人気。3連単は6万円台。
こうして見ると、フルゲートにならなかったからといって、堅く収まるというわけではないようだ。
2008年の函館記念(14頭立て)は4、1、2番人気と堅めの決着だが、2007年は小倉記念(12頭立て)が6、7、10番人気で3連単は22万円台。函館記念(11頭から1頭除外で10頭立て)は7、9、2番人気で3連単38万円台だった。
先述した19レースのうち3連単導入後にあたるのは12レースだが、そのすべてにおいて3連単は万馬券。10万円以上が3回、それとは別に100万馬券が2回(05年鳴尾記念と06年小倉記念)出ている。
この条件において、頭数が落ち着くことは堅く収まるサインではなく、むしろ逆だ。今週は穴党の出番かもしれない。