新潟2歳Sは1番人気のハープスターが優勝。ディープインパクト産駒の牝馬ですが、今年の桜花賞馬アユサンやジェンティルドンナのように牝馬離れして筋肉量が多いタイプ。その質は非常に柔軟でバネ感があり、正に極上の筋肉を持っています。レースでは直線だけ、いや、400mだけで他馬を一気にごぼう抜き。正に次元の違う末脚でした。この時期の2歳牝馬でこれだけのパフォーマンスを見せる馬は見た記憶がありませんし、暮れのG1や来年のクラシック戦線が楽しみな馬が出てきたと思います。

　函館で行われたキーンランドカップは◎フォーエバーマークが優勝。内伸び馬場で1番枠を引けたのが大きなアドバンテージになりましたし、当日の馬体も筋肉量があって良い感じでした。前半3ハロンが34.9秒とかなり遅いペースになりましたし、この勝利は鵜呑みにできないところもありますが、安定して走れているので、今回の様に時計の掛かる前残り馬場なら再度好走可能でしょう。

　2着のストレイトガールは本当に力を付けています。馬体も良くなっていますし、レースぶりも前残りの流れをしっかりと差してきました。馬場適性が高いのもありますが、ちゃんと力も付いているので中央場所での走りも楽しみです。

　3着のシュプリームギフトはデキこそ良かったですが、今の函館の馬場で良く上位に食い込みました。ディープインパクト産駒の割に硬さがあるので洋芝もこなしますが、もう少し軽い馬場の方が合っているでしょう。

　4着のアドマイヤセプターはデキが凄く上がっていましたが、レースでは鞍上のコメントにもありましたがちょっと中途半端になってしまったかも知れません。前々走がしっかりと溜めて良い脚を使っていたので、そういう競馬が合っていそうです。

　5着のストークアンドレイはずっと良い体付きをしていましたが、ようやくレースで見せ場を作れました。ただ、馬場が合ったことも確かで、中央場所の芝ではスピードが足りない感じもありますので、まだ結果は出ていませんがダートの短いところを使い続けた方が良い感じですので、そういう条件に使ってきた時に狙いたいと思います。

　7着のサンカルロは休み明けでも良いデキでした。これを使って更に良くなってくるでしょうし、秋はまた重賞戦線で上位に絡んでくると思います。特に阪神コースでの競馬は注目ですね。

　夏競馬も残り1週ですが、ここまでの総決算としていい結果を残せるように頑張ります。

【次走の注目馬】
・ディルガ
なかなかの好素材。今回は明らかに余裕があったので、あれだけ動ければ上々。次はすぐに勝てそうだ。

・ストークアンドレイ
ダートの1200mに使ってくれば穴をあける場面も。

・アドマイヤセプター
今回は芝が合わなかったのも敗因の一つ。もう少し軽い芝で。

・サイレントメロディ
今回は馬場が合わず。馬は悪くないし、良馬場のマイルくらいの距離なら。