夏の小倉競馬のラストを飾る小倉2歳S。過去10年で1番人気が連対したのは3回だけ。逃げ、先行、差し、追い込みと多彩な脚質が馬券に絡み、出走馬のキャリアの少なさも相まって難易度の高いレースだ。果たして、馬券のカギを握るヒントはどこにあるのか?
「1200メートルだからもちろん時計は重要。でも、それがすべてじゃない。ウチの馬も持ち時計がなかったから人気はしなかったけど、きっちり結果は出してくれたからね」
こんなことを言うのは5年前にデグラーティアで当レースを制している宮本調教師だ。「自信はあったよ。だって新馬、フェニックス賞と控えてスパッと差して勝った内容が良かったから。時計ももちろん重要だけど、どんなレースぶりで勝ってきたかというのも大きな意味があると思う」。
時計よりもレースのインパクト? 一方でこんなことを言う関係者もいる。「この時期の2歳Sは完成度。特に小倉2歳Sはその傾向が強い。将来性とか素質うんぬん以上に、その時どれだけ馬が完成されているかが一番重要だ」。過去10年で9回と毎年のように小倉2歳Sに管理馬を出走させ、3年前にはブラウンワイルドで勝利している坂口調教師だ。
「ブラウンワイルドはいい勝ち方をしたし、その後も楽しめると思ったら勝てずに終わった。結局、あそこがピークだったのだろう。ウチの馬以外にも小倉2歳Sを勝って、その後も活躍したという馬はあまり多くないだろ。その時点でどれだけできあがっているかを見たほうがいい」
2人の小倉2歳S優勝トレーナーから教えてもらった馬券のアドバイスは「内容」と「完成度」重視。このヒントをもとにこの1週間勝ち馬を探していきたい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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