例年と同様、緑の芝は素晴らしい状態に整えられている。雨の降る危険はあるが、大きく馬場状態に影響するとは考えられない。予報以上の降雨があって、上滑りする心配が生じる程度か。
行ってあまり飛ばしそうな逃げ=先行馬は少ない。昨年は、前後半45秒1-45秒6=1分30秒7の日本レコードが記録され、前半1000m通過は56秒2の猛ペースだった。しかし、中山の1600mほど先行馬のペースに左右される時計勝負はない。
夏の函館で14勝もして、才能が開花しつつある横山和生騎手のルナが主導権を握る候補。これに内枠のミッキードリーム、あるいはマルカボルト、外のテイエムオオタカあたりが少し絡んでも、前半1000m通過57秒台前半か。速くもなし、さすがに遅くもなし。芝状態を考慮すると、ムリのない平均ペースになる可能性が高いと思える。マイペースになる可能性大のルナは、追い切りで追走してきた同厩のレオアクティブ(攻め馬駆けする)をあしらうかのように動いたから、当初に考えられていたよりはるかに人気だが、スピード能力フルに発揮だろう。成長途上の当時をふくめ、中山の1600mを1分32秒台で乗り切ったことが、計3回もある。また、横山和生騎手とのコンビ成績【4-0-2-0】の相性の良さを誇るから、対戦する父、典弘騎手のレオアクティブより、こちらのほうが先着する公算大としたい。
中心は、目下3連勝の上がり馬エクセラントカーヴ(新潟2歳S圧勝のハープスターと同じ、アンティックヴァリューから発展する一族)にしたい。
位置どりやペースにあまり左右される馬ではなく、前々回の東京1600mを1分32秒3で快勝したときが、コースは異なるとはいえ、自身の1000m通過は57秒9。今回予測されるペースにあまりムリすることなく乗れるはずだ。小柄な馬体だけに、3連勝時の54-55キロより一気に2キロ減の52キロの斤量のもたらすプラスは大きい。中間の動きには、一段とバネが加わったようにおもえる。マイル戦こそベストだろう。
相手本線が、前出のルナ、レオアクティブの2頭。連のおさえが、ダノンシャーク、インパルスヒーロー、ワイズリー、ゴットフリートとしたい。