今年のローズSは、オークス1-3着馬が揃って出走することが話題となっている。
過去に一度くらいありそうなものだが、調べてみるとこれはグレード制導入後初めてのことだった。クイーンS・サファイヤS→ローズSとトライアルが二段構えになっていた旧エリザベス女王杯時代を含めても初めてだから、かなり希少な年度ということになるだろう。
ちなみに「幻の3頭出し」が一度だけある。1986年のメジロラモーヌ、ユウミロク、ダイナアクトレスで、この年はダイナアクトレスが出走取り消しだった。
反対に、グレード制導入の1984年以降、オークス1-3着馬がローズSに1頭も出走しなかったことは2回ある。3頭中1頭のみが出走したケースは11回、3頭中2頭が出走したケースは16回だ。
では2頭が出走した16回のうち、2頭が揃って馬券圏内(3着以内)に入ったことはどれくらいあるか、お分かりだろうか? 実は2回のみ。1994年にアグネスパレード・ゴールデンジャックが2、3着したのと、昨年ジェンティルドンナ・ヴィルシーナが1、2着しただけである。
そう考えると今回出走する3頭のうち1頭、場合によっては2頭を切ってしまってもよさそうだ。いまのところ私が切ってみようかと考えているのはメイショウマンボ。オークスの時に◎を打った仲(? ちなみにヒモ抜けしたので馬券は取っていない)だが、オークスで単穴を空けた馬とローズSは相性が悪い。距離やコース、レース間隔を無視した話ではあるが、少なくともゲンは悪い。
旧エリザベス女王杯時代だとトウカイローマン、ノアノハコブネ、ライトカラー、エイシンサニー。いまの体制になってからだとダイワエルシエーロ、エリンコート。ローズSに限らず、オークスでファンの想像以上に走った馬は秋以降、少なくとも休養明けの秋緒戦は奮わないケースが多い。