5日に日本にいったん帰国し、11日にまたフランスに出発するというのがキズナの佐々木調教師。いよいよ15日には、今年のダービー馬が凱旋門賞(10月6日)前哨戦、GIIニエル賞(ロンシャン競馬場・芝2400メートル)に出走する。
佐々木調教師は現地でのキズナの落ち着き払った姿を見て「あの精神力はすごい」と感心。「帯同馬のステラウインドがカッカして汗をびっしょりかいているのにキズナは平然としたもの。どこに行っても物見をしないし、とても3歳とは思えない」
12日には武豊騎乗で最終追い切りを行う予定だが、心身ともに不安のない今の状態で臨めればいいレースができそうなムードだ。
ただし「前哨戦と本番は全く違う。今回いい競馬をしたとしても参考にならない」と話す関係者もいる。2011年にヒルノダムールで挑戦した昆調教師だ。
前哨戦のGIIフォワ賞で2着しながら本番で10着に大敗した同馬を振り返って「前哨戦は競馬場に人が少ない。だからパドックでも落ち着いていたけど、凱旋門賞当日はものすごい数の人間がいて、しかも皆馬の近くにいるから雰囲気が全然違う。それでダムールは一気にテンションが上がってしまった」という。「輸送でも前哨戦の時にはなかった渋滞に巻き込まれて、ロンシャン競馬場の周りで1時間待たされた。向こうの馬も前哨戦ではまともに仕上げてこないし、全て前哨戦と本番は違うんだ」と話す。
同日に行われるそのフォワ賞(4歳上、芝2400メートル)に臨むオルフェーヴルも含め、日本馬2頭の善戦を期待したいが、たとえいい競馬をしたからといって本番を楽観視するのは危険…海外遠征はやはり一筋縄ではいかないのだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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