スマートフォン版へ

キズナはダムールの教訓を生かせるか/トレセン発秘話

  • 2013年09月11日(水) 18時00分
 5日に日本にいったん帰国し、11日にまたフランスに出発するというのがキズナの佐々木調教師。いよいよ15日には、今年のダービー馬が凱旋門賞(10月6日)前哨戦、GIIニエル賞(ロンシャン競馬場・芝2400メートル)に出走する。

 佐々木調教師は現地でのキズナの落ち着き払った姿を見て「あの精神力はすごい」と感心。「帯同馬のステラウインドがカッカして汗をびっしょりかいているのにキズナは平然としたもの。どこに行っても物見をしないし、とても3歳とは思えない」

 12日には武豊騎乗で最終追い切りを行う予定だが、心身ともに不安のない今の状態で臨めればいいレースができそうなムードだ。

 ただし「前哨戦と本番は全く違う。今回いい競馬をしたとしても参考にならない」と話す関係者もいる。2011年にヒルノダムールで挑戦した昆調教師だ。

 前哨戦のGIIフォワ賞で2着しながら本番で10着に大敗した同馬を振り返って「前哨戦は競馬場に人が少ない。だからパドックでも落ち着いていたけど、凱旋門賞当日はものすごい数の人間がいて、しかも皆馬の近くにいるから雰囲気が全然違う。それでダムールは一気にテンションが上がってしまった」という。「輸送でも前哨戦の時にはなかった渋滞に巻き込まれて、ロンシャン競馬場の周りで1時間待たされた。向こうの馬も前哨戦ではまともに仕上げてこないし、全て前哨戦と本番は違うんだ」と話す。

 同日に行われるそのフォワ賞(4歳上、芝2400メートル)に臨むオルフェーヴルも含め、日本馬2頭の善戦を期待したいが、たとえいい競馬をしたからといって本番を楽観視するのは危険…海外遠征はやはり一筋縄ではいかないのだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

今日の東京スポーツ一面

今日の東京スポーツ一面

東京スポーツ 今日の紙面
【セントライト記念】ダービーフィズ 古馬2頭に先着
【セントライト記念】マイネルマエストロ 上々の動き
【セントライト記念】ヒラボクディープ「メンバー的にも結果を出さないと」
【ローズS】メイショウマンボ文句なし 余力残し5馬身先着
【ローズS】ローブティサージュ 迫力満点ラスト12.2秒

ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング