レーヴデトワール(牝=父ゼンノロブロイ、母レーヴドスカー・松田博)が20日、ゲート試験をようやく突破した。函館で1度、栗東に場所を移してからも2度失敗。通算4回目の試験でクリアしたことになる。
前日(19日)に不合格となった際には「ゲート内ではおとなしかったし、人様や他馬に迷惑をかけるようなスタートでもないのに…。これで落ちるのか」と不満の声を漏らした松田博調教師だが、無事に合格したことで表情もいくらか和らぎ「スタート自体は前日の方が速いくらいだったけどな。とりあえず受かってくれて良かった」。
POGドラフトで注目を集めた一頭。ゲート試験をクリアしたとなれば初陣がいつになるかが気になる。
「どことは決めていないが、秋の京都開催中には使えるだろう。川田は『いろいろと物を見たりするところがある』と。それはこちらもわかっていること。うるさいわけではないんだが、ちょっと神経質なところがある。ウッドコースで初めて乗った時もあれこれ物見して15-15も進んでいかなかったくらいだからな。これからいろいろなことに慣れさせながら調教をしていく」(松田博調教師)
本格的な秋の到来に合わせるように、他にもPOGで注目を集めた馬の調整ピッチが続々と上がってきた。中でもここ数週間での上昇度が大きいのがトゥザワールド(牡=父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリー・池江)だ。
今月初旬、デビューを目前に控えたアトム(後に新馬勝ち)と併せ馬を行った際には、まともな抵抗すらできず。誰もが不安に思っただろうし正直、記者もそう感じていた。当時、川合助手に話を聞いた際には「まだ持て余しているけどね。乗り味なんかはいいから、このひと追いで変わってくるよ」。口ぶりに全く焦りがなかったのは、うまくあしらわれただけか、それだけ自信があるのか、判断しづらかったものだが…。今、思えば後者だったのだろう。
2週前はサトノノブレス(神戸新聞杯3着)に食らいつき、先週はルナフォンターナ(古馬1000万下)に堂々先着。この短期間にこれだけ動きが変わってくる馬もそうはいない。まさに超良血のなせる業か。
「ビッシリやれるようになって変わってくれた。やっぱり走る馬だよね」と川合助手。注目の初陣は28日(土)の阪神芝外1800メートルを予定している。
この番組にはブロードストリートの半弟ドラゴンストリート(父ディープインパクト、母フィラストリート・藤原英)もエントリー予定。
19日の追い切りではショウリュウバイオ(3歳500万下)にやや後れを取ったが、フットワークの軽さと回転スピードの速さはまさにディープ産駒。芝の実戦で姉と同様の切れ味を見せてくれそうな雰囲気で、「いいモノを持っている。やるたびに反応が良くなってきたし、今週追い切ればちょうど仕上がりそうだな」と田代助手も手応え十分だ。
今週からいよいよ秋のGIシリーズが幕を開けるが、同時に2歳戦線も熱を帯びてきた。超ハイレベルな戦いとなりそうな土曜の阪神新馬戦は要チェックだ。
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