スプリンターズSはロードカナロアが優勝。前走時よりは確実に良くなっていましたが、この馬のピークからするとちょっと硬さがあったりと本調子ではなかった感じがしますが、鞍上のパーフェクトな騎乗もあってきっちりと勝ち切りました。次走がどこになるかは未定のようですが、更に上の仕上げが見られるのではないかと思います。ただ、国内で出走する可能性があるのはマイルCSで、そうなると軽い切れに負ける可能性はあります。出走してくれば仕上げと照らし合わせて取捨判断をしたいと思います。
2着のハクサンムーンは、この馬にしてはトモが充実して良く見せました。フォーエバーマークが逃げ宣言をしていたので評価を下げましたが、こちらのスピードの方が圧倒的に上でした。テンの3ハロンは32.9秒というペースでしたが、いつも楽逃げばかりだったので、特に早いペースではありませんでしたが、底力は証明できたかと思います。溜め逃げもできるタイプなので、今の状態で1400mの走りも見てみたいところです。
3着のマヤノリュウジンは14キロ減っていましたが、これは無駄肉が取れたと考えて良いでしょう。良い仕上げでしたが、ここでは評価しきれませんでした。うまく内を通ったので、一概にこの好走を評価するのはどうかと思いますが、力は付けているので今後も注意したいと思います。
4着のマジンプロスパーは休み明けでも良い仕上がりでしたが、レースではちょっとポジションを下げ過ぎたかなと思います。切れるタイプではないので、絶好のスタートを切った時点で3,4番手でも良かったかなと思います。最後はむしろロードカナロアよりも伸びていましたし、もったいない競馬になったなという印象です。ロードがいなくなればタイトルを獲れても良い馬です。
5着のアドマイヤセプターはデキが良かったですし、馬場も合いましたが5着まで。G1だとこの辺りが限界かも知れません。脚質的に馬場や枠順に左右されるところはありますが、力は確かなものを持っているので、条件が合う時に買いたいと思います。
6着のドリームバレンチノは前走時の張りのないからだから、ピークまではいかなくてもトモの張りなどが良くなっていました。まだ良くなりそうなので、G3辺りなら勝ち負けになるでしょう。
7着のグランプリボスはパーツに伸びやかさがあって、やはりマイラーだなという印象。ここを使って良くなりそうですし、マイルCSでは期待ができると思います。
8着のサンカルロは素晴らしいデキでしたが、前半で付いて行けずに8着までが精いっぱいでした。7歳ですがまだ力落ちはないので、得意の阪神カップ辺りでの巻き返しを期待したいと思います。
【次走の注目馬】
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チェイスザゴールド今回は力の要る馬場状態で馬場が合わなかった。もっと軽い馬場なら。
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ペアンまだ余裕のある仕上げだったが、強い相手に良く走った。次は勝ち負け。
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ディアデルレイまだ余裕残しの仕上げも快勝。絞れて来れば上でもやれる馬。
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ガイヤースヴェルト素晴らしい馬体、走りだがそれが発揮できていない感じ。1400mくらいへの距離短縮でもう一度見直したい。