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佐々木師自信!プライマリーコードで凱旋門の前祝いだ/トレセン発秘話

  • 2013年10月02日(水) 18時00分
 今週末、オルフェーヴルとともに凱旋門賞(6日)に出走するキズナ。何の因果か、そのデビュー戦は昨年オルフェーヴルが2着に泣いた凱旋門賞と同じ日(10月7日)だった。

「えっ、そうだったの? ということは新馬戦を使ってからちょうど1年間で凱旋門賞に出るまでになったということか。それはすごいことだね。何か凱旋門賞に対して運命めいたものを感じるな」とはキズナを管理する佐々木調教師。

 もちろん新馬戦を勝った時点では、当事者のトレーナーも凱旋門賞挑戦まではまだ頭に浮かばなかっただろうし、一般の競馬ファンならなおさらのこと。オルフェーヴルが完全に抜けだしながら敗れたレースを見てため息をついた同じ日に、日本で新馬戦を勝ったディープ産駒が、翌年の凱旋門賞に出走することを思い描いた人はほとんどいなかっただろう。

 東日本大震災の後で人と人とのつながりが何よりも重要視された時期に、要請されたかのように競馬界にさっそうと現れたキズナ。復興を祈願する日本人の心になじむその馬名が競馬の頂点=日本ダービーを極めた時、象徴的なものを感じた人は多かったと思うが、この馬が凱旋門賞に挑戦するのも運命に導かれたものなのかもしれない。

 もちろん日本馬のどちらが勝ってもうれしいのだが、できれば鞍上も日本人=武豊という“オールジャパン”で結成されたキズナが快挙を達成してくれた方が個人的にはより喜びを感じる今週末の国際決戦だ。

 一方、日本出発直前の佐々木調教師が「来週のこれは勝てると思うよ」と豪語していたのがデイリー杯2歳Sのプライマリーコードだ。

「“レースの分しか交通費は持たないぞ”と言ったんだけど、(三浦)皇成がわざわざ志願して1週前追い切りに栗東まで乗りに来たぐらい。函館で勝った新馬の中でウチのが一番強かったと思うし、物見ばかりしていた北海道の時と比べて馬がすごく良くなった」

 異国で大一番に臨むトレーナーに向け、日本から前祝いのGII勝利が届けられるか注目だ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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