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最強牝馬、牡馬との対決が楽しみ/エリザベス女王杯パドック回顧

  • 2013年11月12日(火) 18時00分
 エリザベス女王杯はメイショウマンボが優勝。秋華賞当時のオーラを放つようなデキに比べると、今回はスッキリして迫力をあまり感じられませんでしたが、元々こんな感じで走る馬だけに、結果としては問題なかったようです。レースでは前走のように不利な条件でもなかったので、今回の方が楽な内容になっての完勝。スタミナ豊富な馬なので、条件次第では牡馬相手でもチャンスはあるでしょう。

 2着のラキシスは薄かった春の馬体に実が入ってきて良くなっていました。全てのパーツが長く、完成するまでに時間の掛かるタイプですが、ここにきてそれに近付いてきたようです。個人的にポテンシャルとしてはこのメンバーでは一番に感じました。

 3着のアロマティコは京都の外回りコースが合います。それほど道悪が良いタイプではなさそうで、良馬場なら更にやれたのではないかと思います。

 4着のトーセンアルニカはメイショウサムソン産駒で豊富なスタミナを生かせた印象です。3歳馬でまだまだ伸びていきそうですし、今後は注目していきたいと思います。

 5着のデニムアンドルビーは秋華賞当時よりも細くなっていて、厳しい競馬になると思っていましたが、内容的にはそれほど悪くなかったと思います。持ち直してくれば牝馬同士なら一線級とも戦えます。

 6着のホエールキャプチャはこの馬としては素晴らしいデキでしたが、柔らかさが武器の馬だけに、今回の馬場は厳しかったと思います。

 8着のハナズゴールはこの馬なりのデキでしたが、2200mはちょっと長いようです2000mくらいまでなら勝負になるでしょう。

 9着のディアデラマドレは結果がでませんでしたが、馬体の良さは目立ちました。パドックであの気配で歩ける馬はそういませんし、今後はもっと活躍する馬になるでしょう。

 10着のヴィルシーナは良いデキに映りましたが、4角でゴチャついたことも響いてか良いところがありませんでした。ここまで負ける馬ではないので、見限りは早計でしょう。

 15着のマルセリーナはこの馬なりに素晴らしいデキでしたが、雨の影響もあって伸び切れませんでした。良馬場なら違ったでしょうし、これも見限りは早計です。

【次走の注目馬】

ディアデラマドレ
今回は相手が強かったが、距離が長かったこともある。1800mくらいまでなら。

トーセンケイトゥー
良くなっているが、良馬場の方が良いタイプ。

デンコウセキトバ
今回は前へ行き過ぎた感じ。もっと走る馬だし、溜める競馬なら。

フクノドリーム
今回は控え過ぎた。前付けならもっとやれる。

リアルヴィーナス
もっと力の要る馬場の方が合っている。阪神へのコース替わりなどで期待。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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