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マイル仕様の仕上げで快勝/マイルCSパドック回顧

  • 2013年11月19日(火) 18時00分
トーセンラー

トーセンラー



◆「マイル仕様」の体付きになっていたトーセンラー

 マイルCSはトーセンラーが優勝。当日は今までに見たことが無いくらいトモの筋肉が張り詰めていて、「マイル仕様」の体付きになっていました。追い切りを坂路で行っていたこともパワーアップの要因だったと思います。2400mからの一気の距離短縮でしたが、陣営の調整のうまさもあって、うまく対応することができました。個人的には9R辺りから大分馬場が乾いて力が要らない軽い馬場になっていたことに気付けなくて、これだけのデキにもかかわらずパドック印で評価することができず反省です(この日の朝の馬場は前日と同じく水分を含んだ力の要る馬場でした)。

 2着のダイワマッジョーレも同じ理由で馬格が無いので評価していませんでしたが、相変わらず小気味の良い動きで、パドックの外々を回っていました。集中力の高い馬で、見た目以上に走るタイプですし、内枠を引けば好走する可能性は常に高いと思います。

 3着のダノンシャークは馬体だけなら一番良かったくらいですが、枠順の差が響きました。内枠ならおそらく勝っていたのではないかと思います。この日は内枠有利が顕著な馬場で、5番枠以内くらいでないと勝負にならない特殊な馬場でした。それで13番枠を引いてこの着差ですから、やはり能力は高いです。

 4着のコパノリチャードはもう少し筋肉が締まってくれば更にやれると思います。また、現状ではまだ折り合い面に課題があるようで、マイルの距離だと力んでしまいます。この辺りが解消してくれば相当強くなるでしょう。1400mなら現状でもトップクラスです。

 5着のドナウブルーはデキが良かったですし、馬場が乾いて軽くなっていたこともあってチャンスだったはずですが、スタートで出遅れ。もったいない競馬になりました。牡馬相手でもやれるタイプですし、軽い馬場なら今後も要注目です。

 6着のサンレイレーザーは厚みのある好馬体で、馬場がもう少し渋っていればもっとやれた感じです。能力的には上位に入線した馬と比べても遜色ないと思います。

 7着のサダムパテックはゲートがあまり良くなかったですし、出して行った分ずっと掛かり通しでした。デキが良かっただけに非常にもったいないレースでした。まだまだ衰えはありませんし、一線級でやれる力は持っています。

 10着のリアルインパクトは状態を持ち直していましたが、大外枠が響きました。内枠なら違う結果だったと思われるだけに残念です。次辺りは注目しておいても良いでしょう。

 11着のクラレントも馬体は良かったですが、枠が悪かったです。

 全体的に枠順に左右された馬が多かったので、これで不利を受けていた馬の次走の巻き返しには注意が必要でしょう。

【次走の注目馬】

クラレント
今回は枠順が悪かった。軽い馬場で不利の無い枠なら巻き返す。

リアルインパクト
今回は枠順が悪かった。少し時計の掛かる馬場で不利の無い枠なら巻き返す。

クランチタイム
馬体はかなり良くなっている。先行馬の少ない組み合わせで一変も。

ワールドエンド
軽い馬場よりもっとパサパサの馬場の方が合うタイプ。

タイザンホクト
今回は堅さのある馬にはきつい馬場だった。良馬場なら巻き返せる。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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