トーセンラー
◆「マイル仕様」の体付きになっていたトーセンラー マイルCSはトーセンラーが優勝。当日は今までに見たことが無いくらいトモの筋肉が張り詰めていて、「マイル仕様」の体付きになっていました。追い切りを坂路で行っていたこともパワーアップの要因だったと思います。2400mからの一気の距離短縮でしたが、陣営の調整のうまさもあって、うまく対応することができました。個人的には9R辺りから大分馬場が乾いて力が要らない軽い馬場になっていたことに気付けなくて、これだけのデキにもかかわらずパドック印で評価することができず反省です(この日の朝の馬場は前日と同じく水分を含んだ力の要る馬場でした)。
2着のダイワマッジョーレも同じ理由で馬格が無いので評価していませんでしたが、相変わらず小気味の良い動きで、パドックの外々を回っていました。集中力の高い馬で、見た目以上に走るタイプですし、内枠を引けば好走する可能性は常に高いと思います。
3着のダノンシャークは馬体だけなら一番良かったくらいですが、枠順の差が響きました。内枠ならおそらく勝っていたのではないかと思います。この日は内枠有利が顕著な馬場で、5番枠以内くらいでないと勝負にならない特殊な馬場でした。それで13番枠を引いてこの着差ですから、やはり能力は高いです。
4着のコパノリチャードはもう少し筋肉が締まってくれば更にやれると思います。また、現状ではまだ折り合い面に課題があるようで、マイルの距離だと力んでしまいます。この辺りが解消してくれば相当強くなるでしょう。1400mなら現状でもトップクラスです。
5着のドナウブルーはデキが良かったですし、馬場が乾いて軽くなっていたこともあってチャンスだったはずですが、スタートで出遅れ。もったいない競馬になりました。牡馬相手でもやれるタイプですし、軽い馬場なら今後も要注目です。
6着のサンレイレーザーは厚みのある好馬体で、馬場がもう少し渋っていればもっとやれた感じです。能力的には上位に入線した馬と比べても遜色ないと思います。
7着のサダムパテックはゲートがあまり良くなかったですし、出して行った分ずっと掛かり通しでした。デキが良かっただけに非常にもったいないレースでした。まだまだ衰えはありませんし、一線級でやれる力は持っています。
10着のリアルインパクトは状態を持ち直していましたが、大外枠が響きました。内枠なら違う結果だったと思われるだけに残念です。次辺りは注目しておいても良いでしょう。
11着のクラレントも馬体は良かったですが、枠が悪かったです。
全体的に枠順に左右された馬が多かったので、これで不利を受けていた馬の次走の巻き返しには注意が必要でしょう。
【次走の注目馬】
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クラレント今回は枠順が悪かった。軽い馬場で不利の無い枠なら巻き返す。
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リアルインパクト今回は枠順が悪かった。少し時計の掛かる馬場で不利の無い枠なら巻き返す。
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クランチタイム馬体はかなり良くなっている。先行馬の少ない組み合わせで一変も。
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ワールドエンド軽い馬場よりもっとパサパサの馬場の方が合うタイプ。
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タイザンホクト今回は堅さのある馬にはきつい馬場だった。良馬場なら巻き返せる。