◆京都メイン・京阪杯はプレイズエターナルから 京都の「京阪杯」は1200mのスピード重賞なので、レベルうんぬんは別に3歳馬の台頭が目立っている。1200mになった06年以降の7年間で、4歳馬1頭、5歳馬2頭、6歳馬1頭の勝ち馬に対し、3歳馬の勝ち馬は3頭。今年は、その3歳馬が
プレイズエターナル。(父アドマイヤムーン)1頭だけ。人気だが切る手はない。
◆東京メイン・キャピタルSも中心は3歳馬 東京の「キャピタルS」は、同じスピード路線とはいえ、底力、総合力が求められる1600m。この10年間で3歳の勝ち馬は3頭だから、4歳以上の古馬(4歳馬2勝、5歳馬4勝、6歳馬1勝)とそろそろ互角の勝負が可能なところまで成長しているのが、ちょうどこの時期なのだろう。
今年は、3歳に魅力のある馬が多い。
シャイニープリンス。(父キングヘイロー)から入りたい。前回の富士Sは、先週のマイルCSで小差3着(1番人気)のダノンシャークとわずか0秒1差の3着だった。急速にパワーアップし、今週の調教も一段とバネが強化された印象がある。デキは文句なし。
その前走だが、好位のインで直線に向いてスパートしようとした坂を上がった地点、前には逃げていたガルボ、その隣に先行していたリアルインパクト、さらに勝ったダノンシャークが3頭も横に並び、外からはブレイズアトレイル、リルダヴァルがプレッシャーをかけてきたから、しばらくスペースが空くのを待つしかなかった。0秒1差とはいえ、ゴール寸前の脚さばきが断然光っていたのはシャイニープリンスであり、別に少しもミスをしたわけではないが、明らかに脚を余した印象だった。
この馬、5月のNHKマイルCを1分33秒0で6着(0秒3差)にとどまった際には出負けして、通過順の取り方にもよるが、直線に向いたところでは最後方の馬群の中だった。東京1600mは6着、3着だが、ともに不完全燃焼と思える。今度こそである。
祖母スイートラブ(父テスコボーイ)は、マイルCS2連勝のダイタクヘリオスの半姉であると同時に、2冠馬カブラヤオーといとこの間柄。このファミリーから久しぶりに出現した大物候補である。カブラヤオー(父ファラモンド)などと言い出すとさすがにちょっと古いが、そのカブラヤオーの主戦騎手で、テスコガビーと合わせ春のクラシック4つを全部独走した菅原泰夫調教師が、土曜の東京では6R新馬のトーセンプレジオ、9Rオキザリス賞のペアン。人気の注目馬を2頭も出走させる。なにかの縁かもしれない。
強敵は、同じ3歳の
インパルスヒーロー(NHKマイルC2着)、
レッドアリオン(NHKマイルC4着)と、古馬では人気の
サトノギャラント(前回の2000mは長かった)。
3歳
スイートサルサ、立て直してきたクラシック候補だった3歳
メイケイペガスター、ムーア騎手の8戦5勝の素質馬
ムーンリットレイクも評価は下げられない。