◆他人の声に惑わされない予想が必要 今年阪神JFに登録している馬は23頭。そのうち約3分の1にあたる8頭は前走オープンで掲示板を外しているが、この馬たちにとって今回はかなり厳しい戦いになる。
過去10年の阪神JFに出走した前走オープン組は91頭。うち前走で掲示板を外していた馬は24頭だが、その成績は[0-0-1-23]。
コンコルディアが3着した以外は全滅だ。
前走4〜5着と惜しいところで馬券を外していた馬ですら成績は厳しく、[1-0-1-15]。
ショウナンパントルが勝っているが、同馬の前走は牡馬もいるデイリー杯2歳Sで、5着とはいえ2着からはクビ・ハナ・アタマでタイム差なしだった。
ちなみに着差で取ると0.5秒がボーダーラインで、前走オープンを0.6秒以上負けてきた馬は[0-0-1-27]。ちなみに今年は着順でカットしたほうが対象頭数が多いのだが、年によっては着差で見たほうがよいこともあるだろう。
さらに、オープンといってもオープン特別と重賞があるが、オープン特別組は[0-0-1-20]。これは重賞でありながらまだグレードが付いていないアルテミスSも含んでいる。現時点ではファンタジーS、デイリー杯、そして夏重賞が主要ルートということになる。アルテミスSは、本番との距離差が無いので本物の(?)オープン特別(距離延長で本番ということが多くなる)とは違い、いずれは好走馬を出してくるだろう。
前走の着順が悪いとダメ、ということはレースの傾向として堅くなりそうに思える阪神JFだが、そういう結論にもならないのが難しいところ。前走オープン組に限って人気順別成績を見ると、1番人気が[1-1-2-5]で2番人気が[0-0-1-4]、3番人気[0-1-0-6]。前走重賞で好走している、というグループからさらにシルシを絞るときに、ファンが失敗している様子が見てとれる。前走のクオリティは求めるが、他人の声には惑わされない、という予想が必要となる。