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中山最後の朝日杯FS

  • 2013年12月13日(金) 18時00分


◆独特の才能が問われる中山の朝日杯FS

 朝日杯FSも来年からは阪神芝1600mで行われるとのこと。個人的な馬券の問題だけなら、朝日杯FSが阪神マイルになるのは歓迎すべきことかもしれません。

 今年の阪神JFは、当コラムでも注目馬に上げたフォーエバーモアをホームページの予想では本命に推奨。対抗のレッドリヴェールが1着。3番手のハープスターが2着で大本線で的中。これで阪神JFは過去5年中4年で的中となりました。

 それでも、来年から朝日杯FSも阪神マイルで行われるのはつまらない変更だと思うのです。

 阪神JFは過去5年中3年で父サンデー系種牡馬が勝利していますが、中山マイルで行われる朝日杯FSは父非サンデー系の種牡馬が5連覇中。昨年もローエングリン産駒が1、3着を独占しました。ちなみに、昨年は3着のローエングリン産駒ゴットフリートを本命にしたので、仕方なくローエングリン産駒のロゴタイプ(1着)を対抗にしたら的中。血統ってすごいなー。と改めて感動したものです。

 昨年の朝日杯FSもリーディング上位ではないローエングリン産駒が走り、父非サンデー系が5連覇したのは、いうまでもなく、中山のマイルが独特の才能を問われるからです。

 と書いたものの、今年はバリバリの阪神マイル種牡馬、ディープインパクト産駒のアトムが走る可能性は高いでしょう。母父が中山巧者のラーイに加え、ヘイロークロスでパワー寄りに配合を偏らせているのも中山では強調材料。

 ボクのような自称競馬オタクみたいな人に「阪神マイルへの変更はディープ向けのインチキだ」と陰口を叩かれる前に「強い種牡馬は強い」と証明する最後のチャンスでもあります。

 ただ、ディープで馬券を取る機会はいつでもあります。「中山マイルの朝日杯だからこそ」注目できる母父サンデー系の馬。エルカミーノレアル、ショウナンアチーヴから楽しんでみるつもりです。

 ちなみにショウナンアチーヴの母ショウナンパントルは、阪神マイルが中山マイルのように直線が短いコースで行われた頃の阪神JFを勝利した馬。「今年までの」朝日杯FSでは強調できる母馬です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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