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マチカネタンホイザが死亡

  • 2013年12月17日(火) 19時30分
第二のストーリー

1995年高松宮杯優勝時




※この記事は2013年12月10日にニュースで掲載いたしました

 1995年の高松宮杯(GII)をはじめ重賞4勝を挙げ、名脇役として人気のあったマチカネタンホイザ(セン24)が、12月7日(土)に疝痛により死亡した。

 同馬は2010年4月30日に、1997年の菊花賞馬・マチカネフクキタル(セン19)とともに北海道から山梨県北杜市にある小須田牧場に移動してきた。

 小須田牧場の小須田稔氏は「元々、腸が弱かったようで、食べてもなかなか太れませんでした。性格はとぼけているところがあるようで、他の馬に攻撃的な面は全く見せない馬でした。柵を隔てて隣にいた(マチカネ)フクキタルがちょっかいを出しても相手にせず、1頭の時間を大事にしていました。1頭でも平気なのでしょうね。でも餌を運ぶ軽トラの音にはすぐ反応していて、食べ物に対する欲求は強かったと思います。こちらに来てからも、ありがたいことにファンの方が大勢訪ねてきてくれました」と、自然豊かな清里高原でのんびりと余生を過ごしてきた、ありし日のタンホイザについて語ってくれた。

 ここのところ、ダイユウサク、イソノルーブルと、往年の名馬の死が相次いでいるが、また1頭、心に残る名馬が天に召された。冥福を祈りたい。(取材:佐々木祥恵)

第二のストーリー

(撮影:大豆生田真弓)


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(撮影:大豆生田真弓)

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北海道旭川市出身。少女マンガ「ロリィの青春」で乗馬に憧れ、テンポイント骨折のニュースを偶然目にして競馬の世界に引き込まれる。大学卒業後、流転の末に1998年優駿エッセイ賞で次席に入賞。これを機にライター業に転身。以来スポーツ紙、競馬雑誌、クラブ法人会報誌等で執筆。netkeiba.comでは、美浦トレセンニュース等を担当。念願叶って以前から関心があった引退馬の余生について、当コラムで連載中。

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