◆全連対10回のうち、9回までが冬の「11月〜2月」に集中しているガルボ 新設されてこれまで7回行なわれている。秋口ほどの高速の芝ではないが、過去7回の平均勝ちタイムは、「1分20秒7」。少しも遅くはない。関西の短距離戦はコース形態から、東の中山や、新潟にみられるような前傾バランスは少ないことで知られる。
だが、阪神1400mのこのレースの平均バランスは、「前半34秒14-(11秒38)-後半35秒18」=1分20秒70であり、わずかながら前傾バランス。後半の方が速い形にはなっていない。
この平均勝ち時計で、前半の方が約1秒ほど速いから、脚質、戦法は問わない。差し=追い込み一手型にも不利はない。それも重なって、今回が5年連続の出走になる関東馬
サンカルロは、ここまで【2-1-0-1】の好成績を残している。そのうえ、人気順を必ず上回る着順である、
サンカルロの過去4回の平均走破タイムは、ぴったり勝ちタイム平均と同じ「1分20秒7」となる。これは素晴らしい記録というしかない。さすがにちょっと全盛期の力は出せないような最近のレース内容だから、今年は有力候補にはしにくいが、サンカルロを買う買わないではなく、足りるか足りないかの「能力の基準馬」にすることはできる。今年、サンカルロにに負けそうだったら、おそらくその馬は足りない。
昨年のこのレースでサンカルロの0秒2差2着したガルボ(父マンハッタンカフェ)は、このレースに3年連続して出走し、10年にはサンカルロに0秒2差先着している。
こちらはまだ6歳。少なくとも能力減の生じる年齢ではなく、昨年同様のレースが可能だろう。今春の京王杯SCでは、今回の人気の中心と思える
ダイワマッジョーレ(父ダイワメジャー)と、わずか0秒1差しかない3着だった。
いつも抜群の調教をみせれる
ガルボ。4〜5歳時ほど派手に動く年齢ではないから、とくに評価するほどではない、という見方もできるが、南のニューポリトラックの外ラチ沿いを回って64秒台。元気いっぱいに見えた。冬型のこの馬、全連対10回のうち、9回までが冬の「11月〜2月」に集中している。前走のマイルCSではかかり気味に先行して止まったが、気配そのものはグングン良くなっている。ベストに近い14000m。乗り替わる岩田騎手とのコンビ成績は【1-1-0-0】。ともに好位で折り合い、叩き出して伸びている。1分20秒台の後半なら乗り切れそうな候補が10指に及ぶ混戦。ダイワマッジョーレ、
コパノリチャード本線に、手広くいきたい。相手妙味は、動き絶好の
テイエムオオタカ、
エピセアローム。
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