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最近波乱傾向のシンザン記念

  • 2014年01月07日(火) 12時00分


◆シンザン記念の穴候補生の条件は2つ!

 変則開催の影響で登録メンバーを知る前にこの原稿を書いている。まずはその点ご容赦いただきたい。

 シンザン記念はこのところ波乱が続いている重賞だ。昨年は1,9,3番人気でさほどの穴ではなかったが、その前は2,9,11番人気と7,3,6番人気。さらにその前は4,9,10番人気、2,12,10番人気と続く。

 このようになる背景には、前走重賞組があまり強くなく、未勝利を勝ちたての馬や500万条件組(負けてきた馬も含めて)が激走していることがある。

 過去10年、前走重賞組は(5.4.3.36)だが、そのうち朝日杯組が(5.2.2.25)でその他は(0.2.1.11)。朝日杯組にしても、シンザン記念で5番人気以内に入るレベルの馬は(5.2.2.11)でそれなりに走っているが(ただし人気なので回収率は高くない)、6番人気以下にしかならないような馬は(0.0.0.18)で全く馬券になっていない。

 ちなみに、朝日杯以外の重賞から来て馬券に絡んだ馬のほうも、6番人気以下だったのはグロリアスウィークだけだから、穴を狙うときは自動的に前走がオープン特別以下だった馬を狙うことになる。

 その際、どうしても新馬を勝ちたてや2戦1勝で未勝利を勝った馬などに目が向くが、キャリアはあったほうがいい。「前走重賞以外+キャリア4戦以上」だと過去10年の回収率は単複ともプラス。しかもこの組はなぜか前走がそこそこの着順(条件戦1着を含め)でも人気になりづらい。

 冒頭に書いたように登録馬を見ずに書いている話だが、条件に合う馬は誰かしらいるだろうから、その中から今年の穴候補生を見つけたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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