◆橋口調教師が「なにしろあの馬は強い」と評価するミッキーアイル
当初は日曜京都のシンザン記念を予定していたピークトラムが、ある馬と戦うのを避けるため、次週の500万下・白梅賞(18日=京都芝内1600メートル)へ予定を変更した。「ルメールが白梅賞でも乗れるというからね。なにしろあの馬は強い。一緒に走るよりは自己条件で確実に賞金を加算したい」と橋口調教師。
“あの馬”とはひいらぎ賞で3馬身半という決定的着差をつけられたミッキーアイルのことだ。同週の朝日杯FSより0秒5も速い時計で勝ったスピードは確かに驚異的で、この馬の存在が嫌でピークトラム以外にもシンザン記念への出走を回避する馬が出ていたとしてもなんらおかしくない。
「おそらくミッキーアイルとウチとモーリスの戦い。それ以外に出てくる馬? 頭数が少ないとみて着狙いで出てくる馬はおるかもしれんね」とはウインフルブルームを出走させる宮本調教師。
一応、特別登録は17頭となったが、強烈に強い馬がいれば頭数は自然と少なくなる。使うレースがやたら少頭数となったディープインパクトやアグネスタキオンの時と同じような現象が、このシンザン記念でも起こるかもしれない。
一方、月曜中山のフェアリーSは大挙28頭が登録してきた。どの馬もチャンスありとみての投票だろう。馬券的に面白いのはむしろこっちの方では。その中で注目したいのは関西から遠征するリラヴァティだ。
「ひと言で言って心配する点が少ない馬。毎回、違う競馬場に行っているけど、イレ込むことがないし、センスのあるレースを見せてくれる。期待の大きい馬だし、なんとかクラシックに出してあげたい」とは桑村助手。
牡馬より牝馬の世話を好み、相性もいい同助手。今週はもう一頭の担当馬エピセアロームも同日京都のメーン・淀短距離Sに出走させるという。当コラムの読者で、いつも愛あるダメ出しを連発してくれる桑村助手。その“2014年初競馬”となる東西両馬を目一杯応援するつもりだ。
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