◆2月の4歳馬は1600m以下とそれ以外で成績差があるのか?
今週の競馬は開催替わりであると同時に、2月に入って最初の開催でもある。
2月というのは中途半端な時期であり、1月は4歳馬に与えられていた1キロのアローワンスが1600m以下についてはなくなり、1600m超については残る。定量戦だけでなく別定戦も同様であり、おそらくはハンデ戦の算定も同様の基準で行われているはずだ。
そこで知りたいのが、1600m以下戦では1月と2月で4歳馬の成績が違うか? ということと、2月の4歳馬は1600m以下とそれ以外で成績差があるか? ということである。
まずは、アローワンスがなくなる1600m以下について。2009〜2013年(5年間)の4歳以上戦における4歳馬の成績は以下の通り。
月 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1月 7.2% 14.8% 21.7% 75 73
2月 7.9% 15.2% 21.9% 74 74
なんと、ほぼぴったり同じ。同じすぎてネタにならない。さらに「2月の4歳馬」を1600m以下と1600m超で分けると、
距離 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1600m以下 7.9% 15.2% 21.9% 74 74
1600m超 8.5% 16.9% 24.5% 59 77
こちらも大差ない。勝率・連対率・複勝率はやや1600m超のほうが高いが、これは平均出走頭数にもよるだろう。単穴が出ていないということでは、むしろ1600m超のほうが馬券的には面白くない。
根岸SやシルクロードSはカレンダー次第で1月になったり2月になったりする重賞で、しかもともに1600m以下。ともに4歳よりは5歳が強いレースで、特にシルクロードSは4歳馬が過去10年[1-1-1-32]、単回収率4%・複回収率15%と苦戦しているレースだ。その原因がハンデにあるのかとも思ったのだが、そういうことではなく短距離界の構造的なものなのだろう。
今回はこういう馬を買おう、という話ではなく申し訳ないが、両重賞以外の古馬1600m以下戦では4歳馬を気にせず買える、ということにはなると思うので参考にしていただきたい。