血統マニアの調教助手「メイケイペガスターが砂を使ってきたら買い」/トレセン発秘話
◆メイケイペガスターはゴールスキーに続くか
先週の根岸Sを勝ったゴールスキーはもともとデビューから6歳春までずっと芝を使っていた。ゴールドアリュールの弟ということもあって、当時から「ダートを走ればもっと活躍できるんじゃないか」と期待する関係者は多かったという。芝ではオープン入り後、詰めの甘い競馬が続いていた馬が、ダート路線に変更してからはオープン特別2勝、そして重賞までゲット。転向がイマイチ突き抜けなかった競走生活を大きく変えた。
今、芝を専門に走っている馬の中にもダートに替われば、よりパフォーマンスを引き上げる馬は必ずいる。しかし、昨年フェブラリーSでダートにかじを切って惨敗したカレンブラックヒルのようなケースもあり、実際に路線変更するには勇気がいるもの。爪に不安を抱えていたゴールスキーのように、路線をチェンジするためには何らかのキッカケが必要なのだ。
メイケイペガスターは土曜京都メーンのすばるS(ダ1400メートル)が初の砂挑戦。現在2250万円と賞金が少ない同馬は、安定して芝に使える状況にはない。木原調教師いわく「芝に使いたいけど、使えるレースがないから、一回ダートを試す」。これが吉と出る可能性もある。
坂路野郎の知り合いに血統のことなら朝まで語り明かせる血統マニアがいるが、その調教助手Xいわく「メイケイペガスターはなんでダートを使わないのかってぐらいの砂血統。この馬がダートに使ってきた時は絶対買った方がいい」というほどなのだ。父フジキセキもさることながら、母父ブライアンズタイム、母母父シルヴァーデピュティ…なるほど血統は明らかにダート寄りだ。
もともと共同通信杯を快勝しているようにポテンシャルは高い。それが本来ダートでより力を出せるタイプだとすれば…ゴールスキーに続く“華麗なる転身”が見られるかもしれない。
(栗東の坂路野郎・高岡功)