◆決め打ちならジェンティルドンナ
京都記念における1番人気馬の成績は過去10年(5.3.0.2)。その時点でG1勝ちがあったのはブエナビスタだけなのだが、そのわりに堅調である。
前走レース別成績ということで見ると、有馬記念組が(3.2.0.4)、日経新春杯が(2.0.3.12)、香港ヴァーズが(2.0.0.0)となっている。前走G3組はトータルで(2.4.1.19)なのだが、これを買うべき馬とそうでない馬に峻別するには、前走着順より前走人気を見たほうがいい。前走3番人気以内馬は(2.3.0.4)で回収率が単138%・複104%。前走4番人気以下馬は(0.1.1.15)で複回収率58%なのだが、ここには前走がダイヤモンドS取り消しだったジャガーメイル(京都記念で3番人気2着)も入っている。
今回人気が予想されるジェンティルドンナは前走JC=G1組でかつ勝ってきた馬。ここでいまさら崩れる理由もないし、レース間隔が開くことも問題はない。馬券から外すのは難しい存在だろう。
トーセンラーは京都巧者ということで期待されそうだが、マイルCSはマイル界の層の薄さに付けこんだ面もある。昨年勝っているレースではあるがジェンティルドンナは当時の相手よりだいぶ強いし、アトサキを決め打つなら個人的にはジェンティルドンナの方を優先してみたい。
アンコイルドは上記2頭の間に割って入ってもおかしくない存在。JCは着差、天皇賞秋は着順に見るべきものがあったし、京都大賞典は2着。京都は内回りとはいえ条件馬時代に連勝を決めた競馬場でもあるし、ここを足掛かりに今年はG1で馬券に絡むところまでいってほしいところだ。
ラキシスについてはキャリアの少なさをどう捉えるか。牝馬には牡馬相手でも頑張れる馬とそうでない馬がいるので、未知の部分が大きいのに馬券が売れるようだと逆に手を出しづらくなる。来るとしたら53キロが生きた場合だろう。
ヒットザターゲットは京都大賞典の好走がどこまでファンに意識されるか。直線平坦コースでたまに一発穴をあけるというタイプなので、配当が付いてこないと意味がない。また、軸にはできずシルシでいうと△にすべき馬だろう。
デスペラードはステイヤー色が強くてここではやや不利な印象。馬場が悪くなり、かつ上がりがかかることが好走の条件だ。トゥザグローリーはファンの多い馬だが、近走内容を見るとちょっと手が出せない。トレイルブレイザーは京都が得意だけに、ここで好走できないとこの後が苦しくなる。