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秋山騎手と再タッグのカレンは復活の兆し見せるか/トレセン発秘話

  • 2014年02月28日(金) 18時00分


◆秋山騎手には珍しいムチ連打の理由

 武豊のようにスマートなフォームで馬を動かす追い方もあれば、岩田のようにダイナミックなアクションで馬を鼓舞する追い方もあり。ジョッキーの騎乗スタイルはさまざまだ。「では秋山はどっち?」となれば前者のタイプだろう。馬へのあたりが柔らかく、直線での追い方も決して派手ではないが実に滑らか。

 ところが…。先週日曜京都8Rのメイショウアイアン勝利時には直線でめったに見たことがないようなムチの連打を繰り出した。そのせいでレース後ムチの使い過ぎで制裁(戒告)を受けている。

 当の秋山は「なんでもかんでもムチを使えばいいというものではない」と前置きしたうえで、「メイショウアイアンはムチにしか反応しないから、ああやって追わないと伸びない。追いながらこれ以上ムチを使ったら制裁を受けるというのは分かっていたけど…。何とか結果を出したかった。増本厩舎も最後でしたからね」と説明した。

 師匠の野村調教師はもちろんのこと、故増本調教師にもオープンで2勝したメイショウサライなど「数々の騎乗依頼を受けてお世話になってきた」(秋山)。それだけに最後の増本厩舎(名義上は中村厩舎)の馬できっちり結果を出したかったのだという。週末の当欄でメイショウアイアンを推奨していた坂路野郎も、あの鬼気迫る“激追い”にシビれ、改めて頼りになる騎手だと思った次第だ。

 そんな秋山とのタッグが再結成されるのが阪急杯のカレンブラックヒル。最終追い切りではあえて併走馬の直後でチップをかぶせて「闘争心がなえていないかを確かめた」というが、道中ガツンと行くところを見せてくれたことで安心したという。

 近2走の負けっぷりが負けっぷりだけに本命とまではいかないが、秋山とのコンビ復活で“兆し”を見せてくれることを期待したい。

 (栗東の坂路野郎・高岡功)

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