◆GI馬に不安があれば、コース適性でスペシャリストが台頭する 2011年のヴィクトワールピサのように、圧倒的な総合能力で圧勝する勝ち馬がいる年もある。これに該当するのは、今年の場合は、秋の天皇賞を圧勝している
ジャスタウェイと、皐月賞をレコードで勝っている
ロゴタイプ。ともに58キロである。
この2頭に、状態、距離、コースなどの不安があるとき、今年も出走する
ナカヤマナイトのように、G1ではちょと苦しいが、このコースのこの距離ならの適性を持つ、スペシャリストタイプが台頭することが多い。土曜日段階ではあまり売れていないが、ナカヤマナイトは中山1800mを3戦して【3-0-0-0】である。
今年は、このコースのこの距離ならのタイプが台頭可能な組み合わせとみて、伏兵
マイネルラクリマを狙いたい。右回りの1800mは【1-2-0-1】。3歳時に京都の白百合Sを勝ち、中山で行われれたラジオNIKKEI賞を0秒1差の2着。4歳時は丸1年も休養して、昨年の5歳時は京都の都王路Sを0秒1差の2着。そして12月の朝日CCを1分46秒7で、0秒2差の4着。左回りの1600-2000mの中距離戦にくらべると、明らかに成績がいい。
◆4角先頭の強気なレースを 朝日CCの4着は、今回も対戦する
アルキメデスのハンデ55に対し、こちらは58キロ。ゴール寸前まで先頭だった内容を振り返ると、中身は互角以上ともいえる。アルキメデスとは、今回は同じ55キロとなった。
持ち時計はもう一歩だが、3走前の福島記念2000mを1分57秒4で乗り切った際が4コーナー先頭で、1800m通過は1分45秒2だからスピード不足はない。まして春の中山の芝は高速コンディションではなく、空模様も十分に怪しい。
外枠だが、行くこと必至の
トウケイヘイロー(武豊)に接近して先行しそうな馬は少ない。粘り腰フルに発揮のためには、2番手を譲らず、4コーナー先頭の自分のパターンに持ち込むような強気な積極策を取りたい。トランセンドなどが代表するアイアンエイジの牝系は、快速スワップスの一族であり、強気に先行してこそのスピード系が出発点。中山のラジオNIKKEI賞2着の内容から、中山1800mはたった1回しか出走していないが、高い適性を秘めていると考えたい。
本線は、マイペースの公算大のトウケイヘイローと、1800mこそベストの
エアソミュール。とくにエアソミュールはいま本格化、体型が変わってきた印象もある。マイネルラクリマは人気薄なので、連勝は手広く行きたい。
阪神の阪急杯は、引き続き絶好調キープと思えるガルボが中心。阪神1400mは【0-3-0-3】。重賞を3勝もしている1600mと同じくらい高い適性がある。