◆再び横山典弘騎手に期待 ジャスタウェイが、その実力に横山典弘騎手の絶妙の位置取り、スパートのタイミングを重ねて快勝した2週前の「中山記念」と同じ中山1800m。当然、スペシャリストらしき要素を備えた馬はいる。中山コース3戦2勝の
エクセラントカーヴあたりはその候補だが、侮りがたい伏兵というなら
キャトルフィーユか。2011年に10番人気で直線一気を決めたあと、12年には8番人気で一転した逃げ切りで2連勝したレディアルバローザの2歳下の半妹である。こちらも自在のレース巧者だ。
中山記念を最多勝利4勝(タイ)となった横山典弘騎手は、この中山牝馬Sもこれまでに3勝し、最多勝利タイ記録を持っている。
その横山典弘騎手がターコイズS微差2着に続いて騎乗する伏兵
ノボリディアーナ(父フレンチデピュティ)を狙いたい。逃げて1800mの白百合Sを勝っている自在の先行タイプの同馬、枠順は願ってもない内の2番を引き当てた。ターコイズSも理想の1600mの3番枠だったから、横山典弘騎手に依頼したノボリディアーナ陣営は明らかにツキがある。出負けでもしない限り、ジャスタウェイや、あるいは中山記念を2連勝したカンパニーと同じように、好位のインにおさまるだろう。同じような先行タイプはいるが、他馬の出方しだいでは、主導権を握ってレースを展開させる可能性もある。
まだランキングはハンデ53キロが示すように上位ではないが、明けて4歳になったばかり。キャリアも浅いから、上昇度大の魅力がある。
フレンチデピュティ産駒のこの馬、おそらく少し時計がかかるくらいの芝コンディション大歓迎だろう。また、母スターリーロマンス(父サンデーサイレンス)は、種牡馬フジキセキの全妹である。フジキセキの牝系に、フレンチデピュティの配合は、イメージそのものからして中山1800m巧者であって不思議ない。
みんな似たようなハンデとあって、候補は10頭にも達しそうな混戦だが、現在の状態の良さの魅力は、遅まきながら本格化しているノーブルジュエリー(父スマーティジョーンズ)。ここまで、まず凡走なしの安定した成績でオープン特別を快勝するまでに出世してきたこの馬、出走レースは1400m-1600mに限られているが、モンズーンが母の父に出てくるドイツ育ちの牝系に、父は米2冠馬(ベルモントSは2着)のスマーティジョーンズ。本物になったいまなら、1800m-2000mでさらに良さを発揮する可能性もある。
キャトルフィーユと、ノーブルジュエリー本線に、以下、
フーラブライド、
エバーブロッサム、
アロマティコ、エクセラントカーヴに流したい。ノボリディアーナは最終的に5-6番人気と思えるので、セキショウにも手を伸ばしたい。