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体重管理についての持論や今年の決意を太が語ります!

  • 2014年03月18日(火) 18時00分
小牧太

体重管理についての持論や今年の決意を太が語ります!


ダイエットに取り組んでいるはずの小牧騎手が、なんと57キロになった!? 原田敬伍騎手の度重なる体重調整の失敗についての話題から、自身の暴飲暴食が明らかに! また、以前『太論』で明かした「位置取りがひとつ後ろになってしまう」という反省点について、今年の決意を語ってくれました。
(取材・文/不破由妃子)


■今年は掛かることを恐れずに乗っていくわ

──2月の頭に原田敬伍騎手がまた体重調整のミスで騎乗停止(30日間)になりましたね。それについて、ユーザーからも質問がきていまして、「原田敬伍騎手については、以前『太論』でも、“騎手失格や”と厳しくおっしゃっていましたが、また同じことを繰り返しました。この事実を率直にどう思われますか? また、体重管理について、小牧さんの持論を教えてください」というものです。

小牧 持論なんてないけどねぇ。結局、体重管理は自分との戦いやから。たしかに原田くんは、ジョッキーとして小柄なほうではないから大変なんやろうけど、それ以前に彼は我慢ができへんのとちゃうかな。我慢ができる子やったら、たとえぶっ倒れてでも(体重を)落としてくるよ。ジョッキーはみんな、若い頃から体重管理は仕事のひとつやからね。もちろんつらいよ。つらいししんどいけど、それが当たり前やねん。

──小牧さんも若い頃、ずいぶん空腹と戦ったとおっしゃっていましたものね。

小牧 うん。そういえば、この前小倉に行ったでしょう。帰ってきて体重を測ったんやけど、久々に“57”っていう数字を見たわ(笑)。

──え〜! それは…。小倉で暴食しましたね。

小牧 競馬のあと、笹田さん(調教師)と娘とご飯を食べに行こうっていうことになったんやけど、あとからそこに川須と高倉もきてね。まぁよく飲んだわ。飲んだあと、醤油ラーメンが食べたくなって、川須と高倉を連れてラーメン屋に行って…。8時前にはもうホテルで寝てましたわ(笑)。

──飲んだあとのラーメンがたまらなく美味しいのはよ〜くわかりますが、言うまでもなくダイエットの大敵ですよ。

小牧 うん…(苦笑)。でも、まだ続きがあんねん。そのホテルの朝食がまた、バイキングでねぇ。朝から瓶ビールを飲みながらしっかり食べて、その日は娘と山口の湯田温泉に泊まったんですわ。昼飯にハンバーガーを食べて、6時から旅館の夕食を食べて…。その旅館の朝食がまた美味しくてねぇ、朝からご飯を3杯も食べてしまったわ。まぁ、よう食うて、よう寝て、よう風呂に入った。

──57キロ…納得です。

小牧 火曜日は嫁さんが遅くなるっていうから、僕が夕飯の支度をしたんやけど、そこでもまた焼き飯を大量に作ってしまってね。で、それを食べて。そりゃあ肥えるよなぁ(笑)。

──水曜日の朝に57キロということは、週末に向けて4キロ以上落とすという計算ですね。

小牧 金曜日の夕食前の時点で51キロまで落とすよ、僕は。57キロになったときも、翌日にはもう53キロ台まで落とした。

──たまに食べ過ぎて一気に体重が増えてしまったとしても、週末までにきちんと落とせれば問題ないですものね。

小牧 まあね。でも簡単には落ちないよ。そのときもジムに行って、2時間くらい泳いだり走ったりして、その後、40〜50分ジャグジーで汗を流して、またサウナスーツを着て自転車をこいで。それでようやく53キロ台になったんやから。そのあとのビールが、まぁ美味いこと(笑)。

──小牧さんの場合、その後のビールもモチベーションのひとつだったり。

小牧 そうかも(笑)。

──では、続いての質問です。「以前『太論』で、“芝では位置取りがひとつ後ろになってしまうのが僕の悪いところ”とおっしゃっていましたが、なぜそうなってしまうのですか? そうならないために、どういうところに気をつけているのでしょうか?」。

小牧 それがわかればトップジョッキーになれるわ(笑)。そうやなぁ、中央にきたばかりのころはゲートでの当たりが強すぎて、それが馬に伝わってしまって、人よりハミ掛かりがいいっていうのがすごくあってね。

──対談のときに笹田先生がおっしゃっていた“拳が固い”ということも関係ありますか?

小牧 そうそうそう。それでちょっと馬が引っ掛かったりするケースが多かったから、それをカバーするためにソロっとゲートを出してみたりね。いろいろと工夫しているところはあるんやけど、ソロっと出しすぎて位置取りが後ろになってしまったりとか。

──なるほど。それが「位置取りがひとつ後ろになる」要因だと。

小牧 でも、今年はあまり考えんようにしてるんですわ。サトノルパンは、ちょっと考えすぎてしまったところがあるんやけど。今年は掛かることをあまり恐れずに乗っていこうと思ってる。

小牧太

今年は掛かることをあまり恐れずに乗っていこうと思ってる



──移籍された当初と現在では、ずいぶん当たりも違うのでは?

小牧 そうやね。最近とくに、いい意味で弱くなっているかもしれん。だから位置取りについても、これからもっと直していけると思う。どうしても、ここまで押したら掛かってしまう…っていう恐れがあるんやけど、僕の意識ひとつやからね。それがなくなれば、もうちょっと勝てると思うわ。

【次回の太論は?】
3月15日は1日3勝を挙げるなど、相変わらず順調に勝ち星を積み重ねている小牧騎手。次回は、勝ったレースはもちろん、人気で負けてしまったレースについても振り返り、ベストレース、ワーストレースの中身に迫ります。
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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