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阪神JFと桜花賞

  • 2014年04月08日(火) 12時00分


◆阪神JFの1〜3着馬が揃って好走することは意外と少ない

 今年の桜花賞はハープスターで絶対だというムードが漂っている。また、阪神JFの1〜3着馬が揃って出走するし、この3頭の3連複・3連単を素直に買う本命党も多いことだろう。

 ただ、阪神JFの1〜3着馬が揃って好走することは意外と少ない。2歳牝馬G1ができて以降の結果をまとめると以下のようになる。

阪神JF1〜3着馬の   絡まず  1頭馬券に 2頭絡んだ  3頭絡んだ
桜花賞出走数(該当回数)     絡んだ  
3頭( 5回)       0回    4回    1回     0回
2頭(13回)       6回    7回    0回     ---
1頭( 4回)       2回    2回    ---     ---

 阪神JFの1〜3着馬が揃って出走したことは5回あるが、うち4回は3頭中1頭しか馬券に絡めず、残り1回も1、3着。つまりこの3頭ボックスで馬連は当たっていない。

 3頭中2頭が出走したケースも、揃って馬券に絡んだことはなく、約半分の6回は両方が飛んでいる。7回は2頭のうちどちらかが馬券に絡んでいるが、内訳は1着3回と2着4回だ。

 1頭だけ出走したケースは絡んだ・絡まないが五分五分で、絡んだ2頭は2着と3着。

 こうしてみると、阪神JFの1〜3着馬が桜花賞で馬券に絡めるかどうかはざっくり五分五分、ゆえに3頭中2頭がセットで3着以内に入ることも難しく、3頭全部となるとさらに難しいということが分かるだろう。

 ハープスターで絶対だと思っている人も、残り2頭のうち1頭、場合によっては2頭とも疑ってみる手はある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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