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波に乗ってきた平田厩舎…次に狙うはイースターパレード/トレセン発秘話

  • 2014年04月11日(金) 18時00分


◆思い知らされた「勝負事の波」

「やっぱりウチの厩舎はベッラレイアなんやなと改めて思ったわ」と話すのは平田調教師だ。

 開業2年目から常に20〜30勝の勝ち鞍を挙げてきた厩舎が、今年はスタートから3か月間勝ち鞍ゼロとかつてない不振にあえいでいた。リーディングも最下位近辺まで落ち込み、他厩舎からも「平田厩舎はどうしたんや」と心配されるほどだったが…。

 日曜(6日)に阪神の未勝利戦(牝)(芝外1800メートル)でベッラレジーナが待望の1勝目をゲット。つられるように中山のダービー卿CTでもここ1年ほど不調を極めていたカレンブラックヒルが復活ののろしを上げる重賞Vを決めた。

“悪夢のゼロ行進”を止めたベッラレジーナは07年に厩舎に初重賞勝利(フローラS)をもたらしたベッラレイアの初子。開業2年目に「彗星のように現れて」一気に平田厩舎の名を知らしめた名牝の血が、今度は厩舎の不振を救ってくれたというわけだ。

 これには「ベッラレイアの銅像でも作らんとアカンな」と笑うトレーナー。もちろん冗談半分だろうが、そのうち厩舎の軒先に平田師がまたがったベッラレイアのブロンズ像が作られていてもなんらおかしくはない?

 それにしても3か月間何を使っても勝てなかった厩舎が、1つ勝った途端、近走2桁着順ばかりで一部では「終わった」とまで言われていたカレンブラックヒルまで復活の重賞Vを決めるというのだから、勝負事の波というのを改めて思い知らされた次第。これまでどん底を味わった分、これから平田厩舎にやってくるのはプラスの波だけ? しばらくはこの厩舎の馬券を買い続けていれば間違いはない。

「(荻野)琢真が考えて調教コースを替えて調整したのが良かったのか、競馬ぶりが随分マシになった」という梅田S(日曜阪神12R)のイースターパレードは桜花賞で負けた時の補填をするにはピッタリの馬だろう。

 (栗東の坂路野郎・高岡功)

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