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桜花賞出走各馬をデータ面から分析!

  • 2014年04月11日(金) 18時00分


◆ハープスター2着も視野に

 桜花賞はおそらくハープスターの一本かぶりだろう。8枠18番という枠順を引いたが、同馬はインに突っ込んでいくほうがリスクなので、この枠から外々を回るほうが安全といえば安全。ただ、なにぶん他頭数の大外ぶん回し(おそらく)なので、要領よく進めた馬にやられての僅差2着という可能性も視野には入れておきたい。

 2歳女王レッドリヴェールは、例の少ない阪神JF→桜花賞直行なのでジャッジが難しい。一般論として2歳G1馬の年明け緒戦は過剰人気になりやすい(牡馬も含めて)ので、実際のオッズを見て馬券上の扱いを判断していきたい。

 過去の桜花賞を振り返ると、チューリップ賞とフラワーCがステップレースとして機能しており、フィリーズレビューは少し差がある。アネモネSはほとんど機能していない。今年はフラワーC組がいないので、ハープスター以外のチューリップ賞組も重視したい。

 ヌーヴォレコルトはデビュー戦で前残りの競馬を差せなかったことを除けば成績に疵が少なく、期待が持てる。ただ前走はハープスターに子ども扱いされており、今回はよほどうまく立ち回らないと逆転は難しいかもしれない。

 リラヴァティは勝てるイメージこそ湧かないものの、複穴としては意識しておきたい。チューリップ賞は馬券という観点だと勝ち馬より2,3着馬のほうに価値があることが多い。

 今回チューリップ賞組は、1〜3着馬のほかにシャイニーガールだけ。前走が負けすぎだが、オープン勝ちのある馬は可能性が全くないというわけではないので、3連単の3着候補くらいには考えてもいい。

 別路線組は阪神JFの結果をもとに考えたい。当時3着のフォーエバーモアはクイーンC勝ちのあと使わずにきたのが正解だと思う。気性が心配な血統だが、一度西下をこなしている点はプラス。

 当時5着のマーブルカテドラルはここまで掲示板を外していない安定味があるが、前走のアネモネS4着はいただけない。ただでさえ本番に繋がらないレースで馬券の対象外にまでなったのは痛い。

 他にもホウライアキコレーヴデトワールは前走着順が、モズハツコイはぶっつけであることがマイナス。ニホンピロアンバーはフィリーズレビュー2着だが阪神JFのほうが負けすぎだ。

 フィリーズレビューといえばベルカントも気になる存在だが、いかにも1400mがよいタイプだし、同馬にとっては外枠はしんどい。もともとフィリーズレビュー組の成績はあまり良くないし、そもそもハープスターから入る人はこのあたりまでは手が回りづらいだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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