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難解中山攻略の鍵は馬場コンディション/トレセン発秘話

  • 2014年04月18日(金) 18時00分


◆皐月賞当日、雨が降れば展開がガラリと変わる可能性も

 短期免許で来日する外国人騎手も“トリッキー”な中山コースには苦労することが多いらしい。特に今の時期は馬場も悪くなりやすく、より難易度が高い。

 先週は見た目悪そうに見えて、時計は妙に速いケースが多かった。やはり一筋縄ではいかないコースだ。このあたりは“地元”のジョッキーの方が刻一刻と変化する芝の状態を把握している分、有利だろう。

「毎週乗っている分、傾向をつかめているのは確かに強みになると思う。中山では関東の騎手は結構意地悪く乗ってくるからね」とは皐月賞出走のステファノスの追い切り(16日)で栗東にやってきた後藤の弁だ。

 先週、速い時計が出た中山の芝について「(3回開催)1週目のAコースの時は内がめちゃくちゃ悪かったけど、2週目に仮柵をつけてBコースになってからはだいぶましに。馬場が相当悪かった時は、先行馬も速い流れで行ったら最後までもたないからゆったり運んでその分時計もかかっていたけど、今は悪いなりにも下が硬くてしっかりしているから前に行く馬がペースを上げていく。だから全体の時計も速くなるんでしょう」と解説する。

 では大一番はどんな競馬になるのか?「今の状況では皐月賞もおそらく内が空くような競馬にはならない」と切り出したが、それを一変させてしまう可能性があるのが「雨」だという。「雨が降って全体的に内が悪くなってしまうと皆が内を空けて走ることになるかも。そうするとその空いた内を突くという選択肢も出てくるからまた難しくなる」と。言ってみれば一昨年のゴールドシップが取った作戦か。

 今の芝状態はひと雨あれば、一気にコンディションが悪化する可能性もある。レース直前にはどんな状況になっているのか…今年の皐月賞の勝敗を分けるキーポイントになりそうだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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