◆4歳ダート勢のレベルにも注目 ダート界のオープンのトップには、当然、5〜6歳のチャンピオンが君臨する。そこに割って入るのがベテランの7歳馬や、ときに8歳馬という図式が珍しくない。
ところが、今年はここまでに行われた「オープンクラス」のダート戦13鞍は、
▽4歳馬【5-2-1-21】連対率.241
▽5歳馬【2-2-5-26】連対率.114
▽6歳馬【3-7-4-34】連対率.208
▽7歳馬【2-2-0-55】連対率.068
▽8歳上【1-0-3-31】連対率.029
という年齢別の成績になっている。
4歳コパノリッキーがGIフェブラリーSを制したのを筆頭に、4歳馬は、
ソロルがマーチSと、ポルックスSを勝ち、ベストウォーリアがスバルSを、エーシンゴールドがアルデバランSを勝っているのである。
まだ、13レースが行われただけだから、「4歳馬のレベルが高い」などと簡単にはいえないが、いつもの年に比べると、出走数では明らかに少ない4歳馬が、5歳以上の世代をリードしているのである。
その4歳ソロル(父シンボリクリスエス)がここにも出走してくるが、今回は57キロ。また
クリソライト(父ゴールドアリュール)は、GIのジャパンダートダービーを勝っているので、4歳馬ながら59キロを課せられた。このレースは4歳馬が狙いではないと思えるが、今年の、今後のダート路線の注目馬は「4歳馬」である可能性が高いことは、ぜひ、記憶しておきたい。
ここは、5歳
ナムラビクター(父ゼンノロブロイ)から入りたい。もちろん、実績・総合力で上回るのは7歳
ニホンピロアワーズ(父ホワイトマズル)であるのは間違いないが、56キロ対58キロ。
トウショウフリーク、
クリノスターオーなどの引っ張る速い流れを追走しての追い比べになったら、互角に渡り合える可能性が十分すぎるほどある。
阪神ダートでは目下2連勝中。前回の2000mを4馬身差で独走した際、先頭に立った1800m通過は1分50秒5だった。スピード負けはない。
母ナムラシゲコ(その父エンドスウィープ)の半兄には、JRAでNHK杯など6勝したあと、屈腱炎に悩まされながら高知競馬で12歳までに21勝もした、ナリタブライアンと同期の名馬ナムラコクオー(父キンググローリアス)がいる。
ニホンピロアワーズと、珍しくビシビシ追って動いた(ふだんはあまり動かない)
グランドシチー、デキのいい
エアハリファの3頭が相手本線。ソロル、トウショウフリーク、クリノスターオーが押さえ。