◆ダービー卿CT組は大不振 マイラーズCはマイル重賞ではあるのだが、同距離のG3からはここでの好走に結びつきにくく、G1やG2といったより格上の競走から来るか、1800m以上から距離短縮できたほうが成績的には良い競走である。
過去10年の前走レース別成績を振り返っても着度数別では中山記念がトップに来るし、他に優勝馬を出しているレースは香港マイル、フェブラリーS、旧中京記念、大阪城S、平安S。芝のマイルG3は東京新聞杯組が(0.1.3.6)、ダービー卿CT組に至っては(0.1.0.21)と勝ち馬を出していない。前者は複回収率としてはプラスになっているが、後者は例年だと危険なパターンとなる。
ただ今年は中山記念組がおらず、他に前走G1・G2組というと久々のマイル戦となる
サンカルロしかいない。それゆえ例年と違ってマイルG3組が来てしまう危険はあるのだが、データ重視でいくならなんとか別の切り口を探すほうがよいというのが私個人の考えだ。
そうなると、
ワールドエースの復活あたりが馬券的には重視したいポイントとなる。過去にG1G2実績はあり、今回も形として距離短縮だ。どこまでデキが戻っているのかは分からないが調教の額面上は数字が出ているし、本来ここでは格上。もともとここを除外になる可能性も視野に入れていたようだがその場合は谷川岳Sという話になっていたし、陣営としてはマイル適性もある程度見込んでいるのだろう。
netkeiba.comの予想オッズで1番人気になっている
エキストラエンドは先述したマイルG3組。ただこれも先述したように今年は例年よりチャンスはあるし、ダービー卿CT組よりは東京新聞杯組のほうがベターではある。
ダービー卿CT組については例年通り厳しいジャッジでいきたいというのが私の考えだ。
カオスモスや
エールブリーズは前走好走を見せたが、中山と京都では路面は真逆に近い。両馬とも500キロをゆうに超えるパワフルなタイプで、前走の馬場に適性があったと考えると、コース替わりが歓迎できないということになる。この組を買うなら、逆に前走2番人気14着とえらい目に遭った
レッドアリオンだろう。
それよりは六甲S組が魅力的だ。ただ
フィエロは今回かなり人気になりそう。最近マイラーズSで好走した六甲S組というと11年のクレバートウショウ(14番人気2着)や昨年のサンレイレーザー(8番人気2着)。それらと比べると正直「おいしい」という感じはしない。配当ありきの発想でいくなら、前走2着の
ラトルスネークも買い目には入れておきたい。
オースミナインは京都金杯以来なのでマイルG3組ということになるが、成績に疵の無い馬なので△くらいはつけておく必要がある。他には前走こそ1400mだが3歳時に中距離重賞の好走歴がある
アドマイヤドバイあたりも馬券の候補か。