◆意外にダービーの好走馬が多い青葉賞上位馬 1994年に重賞に昇格して、ここまでちょうど過去20回。最初の1994年の勝ち馬エアダブリンから、ともに日曜の天皇賞・春に出走している2011年の勝ち馬ウインバリアシオン、2012年の勝ち馬フェノーメノまで、ここをステップに「日本ダービー」で2着した馬が計6頭もいる。昨2013年の2着馬アポロソニックなど、本番の日本ダービーで3着に食い込んだ馬も3頭いる。
皐月賞出走組が圧倒的な成績を残す日本ダービー出走馬の中で、ちょっと埋没しているような印象も否めない青葉賞組だが、意外に成績はよく、2着した6頭の本番での人気はエアダブリンから順に「4、3、3、4、10、5」番人気。本番のちょうど手ごろな伏兵として台頭する馬がいるのがこのレースである。
ここまで、日本ダービーで2着した6頭はすべて「青葉賞の勝ち馬」であり、残念ながら、青葉賞出走馬からはダービー馬はまだ1頭も誕生していない。
しかし、今年は、皐月賞に1勝馬が4頭も含まれていたこと。ここまでの時点で牝馬レッドリヴェールが挑戦を表明していること。皐月賞上位組もそんなには強気になれない力関係であることから、フサイチコンコルドが3戦目に勝った年、牝馬ウオッカが完勝したケースと同じように、型破りのダービー馬が誕生する可能性がある。史上はじめて、青葉賞から勝ち馬が生まれる日本ダービー。これも型破りとなる。
毎日杯を「ハナ、クビ、半馬身」差の4着にとどまった
ラングレーの巻き返しに期待する。関西馬ながら、ここまでの2勝はともに東京コース。2走前のゆりかもめ賞は坂上まで待って、最後11秒7の地点で弾かれたように抜け出した。前回の毎日杯は4コーナーで外に振られたのは確かだが、3コーナー過ぎからまくり始め、なし崩しに脚を使った印象がある。前回を教訓に、今回の北村宏司騎手は外には行かず、仕掛けのタイミングもディープインパクト産駒に対するそれだろう。
ストームキャット牝馬に、父ディープインパクト。キズナと同じような鋭い切れをフルに生かしたい。ファミリーはきわめて魅力的で、祖母モネヴァッシア(父ミスタープロスペクター)は、いまや大種牡馬の評価を受けるキングマンボ(キングカメハメハ、エルコンドルパサー、キングズベストなどの父)の全妹である。もともと攻め馬駆けするタイプではあるが、同厩舎のここに出走するタイセイクルーズを、今週は追いかけて抜き去り、ちぎってみせた。
ほとんどが初距離2400mで、フルゲート18頭立て。相手を絞るのに苦心するが、引き続きデキはいい
エイシンエルヴィン(ドイツ血脈の固まりのような牝系に、欧州で成功したストームキャットの分枝シャマーダルが父)と、2000m以上の距離にマトを絞っている
ワールドインパクト、また今回も素晴らしい動きを見せている
ピオネロの3頭が本線。
マイネルフロスト、
ショウナンラグーン、やけに動きがいい
ウインマーレライを相手の押えにしたい。