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前年3冠レース好走の明け4歳馬

  • 2014年05月13日(火) 12時00分


◆3歳時の牝馬3冠レースで馬券に絡んだ馬は無視できない

 牝馬は活躍した馬ほど繁殖価値があるので引退時期も早くなる傾向が強く、牝馬重賞で年齢別成績を取ると「若い馬ほど良い」という傾向になりやすい。

 ヴィクトリアマイルもまさにそんなレースで、年齢別成績は以下のようになっている。

年齢   着度数   勝率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳   6-6-3-59/74 8.1% 20.3% 121 86
5歳   2-2-3-33/40 5.0% 17.5% 14 69
6歳   0-0-2-19/21 0.0% 9.5% 0 70
7歳以上 0-0-0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0 0

 4歳馬には3歳3冠路線の段階でG1戦線に顔を出していた馬もいれば、後から本格化した馬もいる。今回は前者について注目してみたい。

 3歳時の牝馬3冠レースで馬券に絡んだ馬が翌年のヴィクトリアマイルに出走したケースはのべ30頭で、着度数は[5-3-2-20]、回収率は単254%・複120%となっている。

 回収率はコイウタとアサヒライジングで稼いだだけなので過大評価は禁物だが、やはりこのグループは無視できない。というのも、毎年1頭は連対してくるからである。

 これまでのヴィクトリアマイルで、このグループの4歳馬が連対しなかったのは09年だけ。この年は該当馬が2頭のみだった。3頭以上いる年においては、1頭は連対している。

 今年は登録が5頭。既にアユサンが回避を決めたが、それでも4頭が残っている。となると、その4択に連軸の正解が入っているということになりそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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