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真の国際化に向けて

  • 2003年11月19日(水) 11時17分
 外国馬が毎週出走し、国際色を濃くしていくチャンピオンシリーズ。エリザベス女王杯に続いてマイルCSにも外国馬の姿が見られます。

 ジャパンCを見据えてエリザベス女王杯に出走したアナマリー、タイガーテイルのようなケースがこれからもあるのか、ひとつの新しい出来事が、この秋はありました。これに続く馬が出てくるかどうかは、この2頭がジャパンCで成果をあげるかどうかにかかっています。

 日本の競馬の国際化が叫ばれてから、かなりの年月が経ちました。外国から馬が来ることと、日本から海外へ出て行くことと、その両方があって真の国際化となるのですが、最近は、香港をターゲットにする日本馬はいても、欧州は殆んどいません。いろんなチャレンジがあり、そのひとつひとつに情熱をもって見て来た者には、日本馬の欧州への遠征がどれほど大変であるかは、言うを待たないことです。無理は言いたくありません。

 ところが、国内の国際競走には、多くの外国馬の出走を願っているのです。そして、その実現のためには、ある程度の成績を上げることが今後につながるのですが、やはり、いざレースになると、日本!頑張れ!の気持ちになっているのです。これも国際競走のいいところでしょうが、もっと大きな視野で見ないといけませんね。

 日本馬のレベルが上がるためと嬉しく思うようでないと、大きな視野は持てません。

 とにかく、海外からは強豪がどんどんやって来て、その力を日本のコースで十二分に出すという真剣勝負があってこそ、日本のレベルは上がるのですし、ある意味では、そうなっているという見方もできますが、世界のチャンピオンレースに日本馬がどんどん打って出ないことには、そういう気持ちにはなれません。常に言われていることでもあり、道のりを考えると、どうなんでしょうか。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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