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今年もハンデ戦が勝敗を分ける/トレセン発秘話

  • 2014年06月11日(水) 18時00分


◆フーラブライドの木原調教師「これではさすがにハンデが重くなってしまうのも仕方ない」

 調教師間の生き残り競争が激化する一方のこのサークル。頭数が少ない、もしくは手薄な番組があれば、抜け目のない厩舎はすかさず投票して貪欲に勝ちに来る。

 それは重賞でも同じことだ。計算高い厩舎は早い段階で想定メンバーを察知し、類似の条件があればより相手関係が楽な方に矛先を向けてくる。ハイレベルな相手でも弱い相手でも1勝は1勝…こんな厩舎が競馬場に落ちている金を見事にかっさらっていくのだ。

 その観点で言えば、日曜(15日)阪神のGIIIマーメイドS(芝内2000メートル)は目ざとい厩舎に、この条件を使える馬があまりいなかったのだろう。先週の想定段階で気の利いたオープン馬はフーラブライドだけという状況にもかかわらず、特別登録を締め切った段階でもメンバーに大きな変化はなかった。普通、これだけ相手関係が楽なハンデ重賞があれば、ちょっと強めの準オープン馬などがもっと投票してくるものなのだが…。

 過去10年でフルゲートが2回だけというこのマーメイドS。条件馬が多数出走してくるのは毎度のこととはいえ、今年の内訳はオープン馬2頭、準OP馬7頭、1000万下6頭では低レベル過ぎる? だからといってフーラブライドで断然かというとそうでもなく、「これではさすがにハンデが重くなってしまうのも仕方ない」とは木原調教師。他馬とハンデ差が開けば安泰というわけにはいかないのだ。

「このレースはハンデ差がカギを握る」とは昨年2着したアグネスワルツの宮本調教師の弁。今年も実績ではなく、ハンデが勝敗を分けることになるはずだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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