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やがてマイルのGIの主役に/アハルテケS

  • 2014年06月13日(金) 18時00分


◆東京ダート1600mは得意舞台

 オープン特別のここをステップに、次は…となる路線のある時期ではない。みんなハンデ戦のここで好走したいのは同じだが、ただ1頭の4歳馬ベストウォーリア(父マジェスティックウォリアー)は、これからビッグレースを展望したい素質馬。

 4歳馬とあって、条件分けの獲得賞金が半分の2000万円台になってしまったから、勝って賞金額の積み重ねに成功しないと、目標とするビッグレース出走は難しい。ここは、強敵は少ない。勝って確実に賞金を加算したい。

 前走、今回と同条件のオープン特別を完勝しながら、0.5キロ増にとどまったハンデ57.5キロは明らかに有利。まだまだ上積みが望める。

 2走前のGIフェブラリーSは13着(0秒9差)に負けたが、スローで先行したコパノリッキー以外はひと塊に近い馬群。内枠だったベストウォーリアはもまれて身動きができないポジションに押し込められた。歴戦の古馬に迫力負けした感じだが、これを別にすると、東京ダート1600mは【3-0-1-0】。ユニコーンSを快勝し、3着に負けた武蔵野Sも1分35秒4で乗り切り、勝ったベルシャザール(引退)とわずか0秒1差だった。今回の枠順ならもまれる心配がない。

 典型的なアメリカ血統の凝縮のような配合で、ミスタープロスペクターの(4×4)、セクレタリアトの(4×5×5)、ボールドルーラーの(5×5)を中心に、まるでエルコンドルパサーを思わせる、パズルのようなクロスが入り乱れている。それがマイナスとならず大物に育ち始めたから、やがてマイルのGIの主役になってくれるはずである。

 大きく狂う組み合わせではないとみて、人気だがエアハリファアドマイヤロイヤルが相手本線。54キロのツクバコガネオー、人気薄のトウショウカズン、大駆けのありえるムーンリットレイクをうまくからませたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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