◆モグモグパクパクに続け!
最近やたらと難しい馬名が多くなった気がする。大半はヨーロッパの言葉をそのままカタカナにしたようなものだが、特に「ヴ」がついたりすると日本語として呼びづらい。年配の調教師などは管理馬の馬名をうまく言えず、苦労しているケースも…。
キズナ、ゴールドシップ…ファンの多い馬は馬名もすんなり頭の中に入ってきやすいように思うのだが、気のせいだろうか。いずれにしても分かりやすい、呼びやすい馬名の方がそれだけ記憶に残るのは確かだろう。
カシノピカチュウは最近の中ではかなりのヒットだ。某ゲーム&アニメのファンなら誰しも注目してしまうこの馬名。実際、このネーミングがきっかけでファンとなり、出走する際には毎回競馬場に応援に来る“ピカチュウ親子”もいるぐらいだ(その親子はカシノピカチュウの半弟カシノハリウッドの名付け親にもなったという)。
「小倉で取り消してしまった時、『松山から応援に来たんです』と言ってくださった女性もいました。やっぱり親しみやすい名前ということでファンは多いですよ」と牧田調教師。
そんな愛すべきカシノピカチュウがオープンから2階級降級して1000万下に使ってくるというのだから応援しないわけにはいかない。先週は同世代で同じコミカル馬名を持つモグモグパクパクが、これも2階級降級で東京の1000万下(由比ヶ浜特別)を快勝。カシノピカチュウも負けてはいられない。
「前走(マイラーズC8着)は追い切りで手前を替えなかったんですが、今回はなんとか替えてくれました。態勢は整ったし、このクラスなら力が違うと思う」とは担当の古閑助手。土曜(14日)阪神の舞子特別(芝内1400メートル)は“競馬界のポケットモンスター”の走りに注目だ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)