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ほどよい休み明けの馬を狙え

  • 2014年07月08日(火) 12時00分


該当レースが多い条件なのでちょっと覚えておきたい傾向

 七夕賞のようなハンデ重賞では斤量ばかりが注目されがちだが、今回ふとした拍子に注目してみたのが、「ハンデ重賞出走馬のレース間隔別成績」である。

 七夕賞と同じ芝2000m・古馬GIIIのハンデ戦(牝馬限定戦を除く)というレースは2004年以降の約10年間で91レース行われてきた。そこに出走した馬をレース間隔別にみると、中9週〜半年というグループが「連闘」「中1週」「中2週」「中3週」「中4〜8週」「中半年以上」の各グループを勝率・複勝率で上回り、また全馬均等買い時の回収率も単120%・複112%と高くなっている。

 これが中半年以上だと[1-2-0-46]で回収率が単20%・複25%なので、ほどよい休みということが重要なのだろう。

 他の距離やダートも含めた数値を取ると成績の良いゾーンは中4〜8週や中3週に移るのでこれは芝2000mの時のみの傾向ということになるが、該当レースが多い条件なのでちょっと覚えておきたいところだ。

 芝2000m戦を走れるような馬は使い勝手が良いので使い詰めにされやすいが、そのまま続戦してハンデ重賞に臨むよりは、ある程度リフレッシュしてからのほうがベターということかもしれない。

 休み明けというと毛嫌いする人もいるが、状況によってはプラスに働くこともあるので、そのような条件を探したいものである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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