運勢反転の時、条件ベスト!!ウォーリアー/トレセン発秘話
◆ベストウォーリアの古泉助手「とにかく先々を考えると、今度こそ賞金を加算しておかないと」
開幕週の絶好馬場で好スタートを切ってノーマークの逃げ切り…。こんな馬はツイている。逆に出遅れて直線は行くところ行くところが壁になって何もできず…。こんな馬はツイていない。大なり小なり、こうした運のあるなしが結果に反映されることは否定しようがない。ただ勝負事には波があるように、ツイていない馬がずっとツイていないわけではないし、運のないレースをした馬だってどこかで運勢が反転、流れが向く時がやって来る。
昨年の秋からベストウォーリアはどことなくツイていなかった。武蔵野Sは直線で前が壁になって踏み遅れ、0秒1差3着に惜敗。年明けの根岸Sでは補欠1番手で涙をのむ羽目に。ちなみに根岸Sを快勝したのは武蔵野Sで1馬身半差4着に負かしたゴールスキーだった。
これだけでは終わらない。今年4戦目に予定していた欅Sも権利持ちが多く、またまた除外。アハルテケSに矛先を変えたが、欅Sよりもメンバーがグンと強化されたことも影響し、クビ差2着に惜敗。ノドから手が出るほど必要な収得賞金の加算に失敗した。
昨年のユニコーンSで稼いだ重賞1着賞金も、番組再編成で4歳馬は収得賞金が半減。これからは使いたいレースに出走させることが、さらに難しくなると思われたが、ここで運勢が反転する。関係者からも「最悪、また除外対象になるかも…」と心配する声も出ていた日曜(13日)中京メーンのGIIIプロキオンSに無事に出走できることになったのだ。
舞台は得意の左回り、距離はすばるS(京都)で19年ぶりにレコードを更新した1400メートル。しかもこの時期なら雨の影響で得意の時計勝負になる可能性も極めて高い。まさに条件はベストだ。なんだか、これまでツイていなかった分が、倍返しされているかのよう?
「前走にしても1番人気でマークされた分の負けって感じですね。この中間も順調にきている。とにかく先々を考えると、今度こそ賞金を加算しておかないと」と意気込む古泉助手。今の流れならそれもアッサリかなうと坂路野郎はみている。
(栗東の坂路野郎・高岡功)