スマートフォン版へ

netkeiba

セール出身馬は競り直前に走る?/トレセン発秘話

  • 2014年07月11日(金) 18時00分


◆偶然なのか理由があるのか

 セレクトセール直前になると、セールで売買された馬が活躍するという説がある。セール出身馬が新馬や重賞を勝てば当日の競りに好影響を及ぼすから、というのがその理由だが…。

「馬はそんなこと知らないわけだし、我々もそこまで考えてやってないよ。それはたまたまじゃないかな」というのは一昨年のGIマイルCSを勝ったセール出身のサダムパテックが昨年のセレクトセール会場で表彰された西園調教師。

 確かに全ての調教師が直前になってセール出身馬を集中的に使い、勝たせようとしていることはなかろう。だが、新種牡馬の目玉となる期待馬を宣伝のために競り直前に出走させるという話は聞いたことがあるし、実際、新馬や重賞を勝てばこのうえない宣伝になるのは間違いない。

 例年、プロキオンSの翌日に行われているセレクトセール。このセール直前のダート重賞で馬券になった馬の中には、前述の意向が働いたのか、それとも西園調教師が言うようにたまたまなのか、セレクトセール出身馬が多い。昨年の覇者アドマイヤロイヤル(一昨年2着)、同3着ダノンカモン(11年2着)、09年の勝ち馬ランザローテ…といったところだ。

 今年はアドマイヤロイヤル、ガンジス、ダノンカモン、ノーザンリバーという4頭の“セレクト出身馬”が出走するプロキオンS。坂路野郎の◎はほぼ「前走より動きが良かったし、今回ははじけてくれるはず」と井上助手が自信満々に語るベストウォーリアに決めているが、相手にはちゃんと前記4頭も“セレクト”しておきたい。
 (栗東の坂路野郎・高岡功)

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング