▲ショウナンマイティ、2011年8月20日ポプラS優勝時
今期、重賞2勝の活躍。ここ数年で勢いを増している“ショウナン”。決して高額馬ばかりではなく、決して流行りの種牡馬ばかりでもない。この好調は、国本哲秀オーナーの独自の馬選び理論と、競馬に懸ける熱い信念の賜物であった。ここでは、そんなショウナンの馬のなかで、競馬のプロたちが唸った逸材を紹介していきます。以前の華奢さが嘘のような素晴らしい馬体に
馬体診断のプロ・古澤秀和が唸った「ショウナン」の1頭はショウナンマイティです。1歳時の写真(
http://www.hba.or.jp/catalog/20090701/index090721.html ラグジャリーの2008をご覧ください)を見ても分かりますが、とにかくツナギが長いのが本馬の特徴です。それでいながらツナギが立ち気味で、飛節も直飛節気味。
そういった造りなので、馬体的には長いところが合うと思っていました。実際、気性面で苦労して長いところはあまりこなせていないですが、馬体と精神面が噛み合っていないことが、凄いポテンシャルを持ちながらGI制覇が叶っていない要因だと考えています。
それにしても初めて見た時や、2戦目の萩Sでの末脚は凄かったですし、私の中ではこの時点でウインバリアシオンとこのショウナンマイティがダービーを獲るのではないかと考えていました。結果としては怪物オルフェーヴルという馬がいたのですけどね。
▲2010年10月30日萩S優勝時
ラジオNIKKEI賞から青葉賞までのクラシックシーズンは気性とソエに悩まされた感じです。脚の骨が細い造りで、ツナギも立っているので、類まれなる脚力も影響して前肢への負担が強かったのだと思います。だから本当に良くなってきたのは3歳秋で、しっかりと鍛えられるようになって結果も伴ってきました。