1分08秒台前半で
新潟の芝1200mのレースは非常に少なく、この夏ここまでの開催16日間で計「9レース」しか行われていない。最高タイムは先週20日、エターナルムーンの勝った1000万特別の1分08秒8(34秒0-34秒8)。
レコードは、新装間もない2002年8月の1000万特別で記録された1分07秒5(33秒1-34秒4)であり、その年の9月29日に行われたビリーヴの勝った第36回「スプリンターズS」の勝ち時計は1分07秒7(33秒7-34秒0)だった。
レース数が少ないから、馬場差は推測しにくいが、同じAコースで開催17日目になるこのレースの勝ち時計は、良で「1分08秒3-4」くらいか。土曜日なので週中に少しだけ持ち直した芝は、内ラチ沿いが少し走りにくい程度で、1分08秒台前半で乗り切れるなら勝ち負けに持ち込めると考えたい。日曜はまた内が苦しくなる。
来週がスプリンターズS。GIの週だからといって、芝を刈り込むなど不信感につながるような「特殊な整備方法は施さない」ことになっているから、スプリンターズSの勝ちタイムもビリーヴの記録と同程度になると思われる。GI仕立てがないことを信じたい。
1分08秒台(前半)になってチャンスが広がるのは、6歳
ゴーハンティング(父フジキセキ)。1600mを中心にこのクラスに出世してきたゴーハンティングは、速い時計を好む快速スプリンターではない。1200mの最高タイムは4歳夏にこの新潟で1000万特別を追い込み勝ちした際の、1分08秒2(自身34秒3-33秒9)にとどまる。
強気になれるのは、6歳の今年は芝1200m中心であり、前回の札幌の1600万特別を1分08秒5(自身34秒4-34秒1)で小差2着していること。
勝ったのは、復調した昨年の桜花賞2着の4歳牝馬レッドオーヴァル(父ディープインパクト)。直線追い込んで1分08秒3(34秒3-34秒0)だった。そのレッドオーヴァルは、つづくG3のキーンランドCを1分09秒0(34秒8-34秒2)でローブティサージュ(父ウォーエンブレム)と同タイムのクビ差2着に突っ込んでいる。
ゴーハンティングがレッドオーヴァルの2着した際は、内枠で出遅れ(約1馬身)のロスがありながらの0秒2差だった。
今回は、1000万条件を勝ったときの戸崎騎手を配してきた。これがいつもの年の中山なら時計不足だが、現在の新潟なら通用する。
たたき3戦目の
プレイズエターナル、仕上がり十分の
ロンド本線に流し、大穴はデキ絶好の
インディーズゲーム。ダート馬だが、少しタイムのかかる芝なら嫌う手はない。平坦コースで快走する穴馬は、中央場所のダート巧者である。